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科学の申し子死す

今からはなすことは、俺が異世界である目的を果たすための物語である。

俺の名前は、佐原 仁。しがない研究者だ。小学校から英才教育をうけており、 現役で難関T大学に受かり、現在25歳。com研究所で働いている。





その研究所で俺は、先輩や同期を抜かし、トップの成績を修めていて、次のノーベル賞受賞者とも言われている。しかし、天は二物を与えず、私は人付き合いが苦手で、みなから、上から見下すいやなやつと思われていた。





でも、そんな私でも友人と呼べる人がいる。その人の名前は岡崎 才智。中学からの縁で、同じ高校、同じ大学に通っていて、いつも俺とトップ争いとしていた。しかし、俺とは違い、こいつはどこにいっても人気者で

俺とは正反対。そんな俺たちがなぜずっと仲良くできていたかというと、、、、それは今から中学時代までさかのぼる。




俺はその頃、あるジャンルにはまっていた。それは日本の文化アニメ。当時から人付き合いが苦手な俺は、一人で楽しむ事ができるものがないかとネットサーフィンをしていると、あるアニメを見つけた。ただのラブコメのアニメだったが、登場人物たちの心情の表現を見て、心うたれてしまい、それ以来アニメが大好きになってしまった。




この日俺は、アニメの原作を買いにアニュメイドに出掛けた

すると、店内の漫画売り場にとても上機嫌で買い漁る才智がいた。

「ねぇ君、岡崎 才智くん?」

と思いきって話しかけたのが仲良くなったきっかけだった。

才智は学校ではクールでみんなの人気ものといった印象しかなかったが、ここではとても情熱的にアニメについて教えてくれて、とても意外だった。この時はじめて友達と好きなものを楽しむという感情をしれて良かったな~とずっと思っている。








こいつも同じ研究所に勤めていて、現在ナンバー2の成績。俺と協力して、色々な企画を進めている。 俺は、みんなに嫌われながらもこいつといっしょに研究や日常を過ごすことに幸せを抱いていた。






そんなある日、俺たちは上司に呼び出された。

「君たち、この書類に目を通して、明日までにまとめといてくれないか」

「いいですが何故こんな急に?」

まあ、聞くまでもないのだか。この上司は、俺たちに業績で負けてるから、少しでも邪魔したいのだ

全く卑怯な手を使う。

「ま、まあいろいろあるのだよ」

心なしか、上司はいつもより焦ってるようにも見えた。

まあほぼいつもどうりだとなっとくし、二人で部屋に向かい、作業を始めた。


しかし、仕事をはじめてすぐ、才智が忘れ物を取りにいこうとした時だった。





「あれ、おかしいな?」

才智が扉のほうに向かって、首をかしげている。

「どうしたんだ?」

俺は仕事の疲れからか、少しだるさを感じていながらも才智のほうにむかった。すると、才智は、部屋の外と繋がる扉のドアノブを何度も何度も、ひねっていた。

「いや、開かないんだ、扉が」

妙なことを言い出した。この扉は外から鍵をしめることができるタイプだが、内側からも開けれるから、「開かない」なんてことはないのだ。

「ちょっと変わってくれ」

才智と位置を変わってもらい、俺もドアノブをひねってみた。

すると、才智の言っている意味が理解できた。鍵がしまっているのではなく、何かが引っかかっているみたいだ。なにか奇妙な感じがしていたが、気のせいだろうと思いなおし、

「後で、誰かに来てもらって直して貰おう、今は仕事を終わらせよう。」

「お、おう。わかった」

才智はうーんとうめき声をあげながら仕事にもどっていった。

(なぜ開かないのだろう?)

と、疑問に思いつつも仕事に戻った。






それから数十分後、異変がおきた。部屋のはじにある換気詮が急に止まった。

「なあ仁、この部屋何か細工がされていないか?」

才智が不気味そうに顔をこちらにむけてきた

(なにかいやな予感が―――――――)

そう思った直後、止まったはずの換気詮から赤褐色の煙が噴射音とともに入ってくる。このとき俺と才智は理解した、この煙の正体を。赤褐色、煙、そしてこの鼻につく激臭は、、、

「臭素!!!」

臭素は昔から人を殺すための毒ガスとして使われる。オレたちもこのままじゃ、死んで、しまう。しかし、この部屋にはガスマスクも、出口もない。ここで俺は、才智は、気づく。あの上司に殺されるのだと。あの不自然な態度もすべてこれのせいなのだと。


俺は、隣で倒れている才智を見ながら、

(死ぬ、、、こんなところで死んで終わりか。また人生がやり直せるなら、こいつと、会い、、、、たい、、、な)

そうして、俺は死んだ。










目が覚めると、明るい場所にいた。周りには何もない、まっさらな場所だ。ここが天国かと感傷に浸っていると、自分の目の前に

一人の女性が現れる。

「ここは、死と生の境目。残念ながら、天国ではないわ。」

ナチュラルに人の感情を読んでいることに驚きつつも、疑問のほうが気になるので、先に聞くことにした。

「あいつは、、、才智はどうなってます?」

「岡崎 才智さんは現在違う担当のものがいっております。」

とりあえず安心。

「俺たちってどうなるんですか?」

「そうですねぇ……どこから話しましょうか」

それから数時間くらい話を聞いて大体理解できた。

まず、俺たちはまだ死なない予定だったが、この世界とは違う世界の魔王が干渉して、運命が変わってしまったらしい。

次に、これを詫びてその世界に転生させてくれるらしい。

ただ条件なしでいかせるのは、いろいろまずいから、条件として

魔王を倒すことと、友人とは最初別れて行動することを言われた。

「ひきうけてもらえますか?」

「わかりました、やりましょう」

転生なんてアニメの世界だけのものだったから楽しみだ。

「最後に異世界に持っていく道具と、異能力をお選び下さい」

道具なんてもう決まっている。科学の研究道具一式だ。能力は、、、、、これだな。

「承りました。それでは、新しい世界では幸多からんことを‼️」

自分の体が光を放ちはじめる。次第に意識が薄くなっていく。

そして、完全に気を失った。


「さあ、どうなるでしょうか、この人たちは。」




――――こうして、俺の異世界での生活が始まった。












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