表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ザ コース オブ ライフ TEARS OF THE SUN  作者: やましたゆずる
39/94

第6章 五島君の想いを乗せて その6打ち上げの席での事

「みなさーん。今晩、これから、打ち上げがあります。各科、全員参加です。宜しくお願いいたします。」


仲間マネージャーが楽屋にて両手を口にあててスピーカー代わりに大きな声で叫んだ。

「みんなが顔をあわせるなんて、年に一回のチャンスですから。場所は、各担当の先生方から聞いて下さい。」

仲間マネージャーは、ボソッっと付け加えた。


各科にわかれて席に座った。各自に飲み物が配られて、宴は、始まった。話の中心になると思っていたのは、サックス科だって、武田先生は、わかっていた。各科からねぎらいのことばをかけられるは、赤間川夫妻と武田先生だった。


まずは、五島君が、武田先生とありさの元に話かけてきた。「新人さんのサックスの音について。」五島君が真剣な面持ちでふたりを見た。

「うちの旦那、なんで、女性に感動をあたえられるかってか? まずは、練習の数が違うよ、きみたちとは。後、女性の気持ちを根っから知り尽くしていりからだよ。音に愛があるのよ。女好きだよね。うちの旦那は!」

ありさは、五島君をチラリ見て微笑んだ。

「才能もあるのよ。練習もあるけど。昨年末で辞めた、紀子さんも赤間川を絶賛してたの。うまく、育てろって。生来楽しみなサックスプレーヤーになるって。」

武田先生も五島君とありさの顔を見て微笑んだ。


「ゆいちゃんや島野さんは、もっと早く聞きにきたんです。どうしたら、あんなに素敵な音が出るのかって。だから、同じような事を言って聞かせたわよね。だから、ふたりともなかなか、良い音、出るようになったと思わない?私は、そう思うのよ。みんなも音に愛を込めてみてください。ちょっと音がかわるわよ。」

武田先生は、サックス科のみんなの顔を見渡して微笑んだ。


「楽器って、ただやってるだけじゃ、つまらないもんね。自己まんぞくだよ。ゆいちゃんと島野さんは、さすがだな。今日のふたりの演奏良かったわよ。」

ありさがゆいちゃんと島野さんの目を見てニヤリとして、手元のワインを一気に飲み干した。


「私毎でごめん。私、結婚するの。子供もお腹にいるしね。今日で最後。よかったわ。今日の発表会は、卒業式ね。みんな良い演奏、ありがとう。後は、サックス科のもう一人の先生に申し送りしておきます。男性の先生で、谷 守先生です。ソプラノサックスの名手よ。新人さんなんか、ソプラノサックスに持ちかけるといいかもね。たぶん。あなたなら大丈夫です。」

武田先生は、申し訳なさそうに全員の顔を見渡して、ニコリと笑った。そして、五島君の想いは敵わなかった。

「おめでとう!ございます。急な事でビックリしました。」みんなが労いの言葉を口にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ