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もし日本が平和主義でなかったら(旧)  作者: R-Ryoma
開戦(単話)
6/25

第1話

どうもR-Ryomaです

思い付きで書いてみたこの小説ですが、ミリオタでもないのに軍隊ものを書いているのでおかしなところが多数あるかもしれません

ちょっとやそっとのミスがあってもスルーして頂けると幸いです

平成28年6月16日、竹島奪還作戦に参加するため萩市から北に70Km地点には第七小艦隊の空母2隻、ミサイル駆逐艦2隻の計4隻が北へと航行していた。


「島一つだけで空母4隻も動員させる必要あんのかぁ?」


そんなことをぼやきながらいずも型空母三番艦"ふじ"の操縦士(パイロット)である新垣真司(にいがきしんじ)はのんきに全通甲板の真上に広がる青空を見上げる。


「向こうがどう出てくるか分からないんだからしゃあないでしょ。ヘリだけだといざというときは頼りないからな」

「確かにそうだけどさぁ…」


真司の戯言に返答したのは同期で同じ操縦士の朝日拓篤(あさひたくま)である。


「しっかし本当に力ずくで竹島を奪還しようとするなんて思わなかったな」

「流石に向こうの大統領にあそこまで言われちゃ日本のトップも黙ってられないだろう」


事の発端は今から10日前に行われた日韓首脳会談である。

日本の総理大臣西川泰弘と韓国の大統領李周永が会談した際に竹島に関しての意見が炸裂、国民の異常な反韓感情が後押しする形で武力を行使しての奪還がその場で宣言され、その後日本政府から宣言の10日後——6月16日以降竹島に侵入及びその周辺から日本軍を攻撃する韓国人及び韓国籍の船を攻撃対象とする表明が出された。

もちろん世論は荒れ両論賛否が出たが、強大な軍隊を持つ日本が領土問題を解決していない方が不自然と考えるのが一般的な世論となっていたので国内ではそれほど大きな反響は無かった。


『…こちら情報本部、こちら情報本部、第502飛行隊からの偵察情報が入りました…』


突然耳に装着している無線に連絡が入った。


『竹島から南西西70Km地点にKCV-I級と思われる空母2隻、KDX-III級と思われるイージス駆逐艦が2隻、KDX-II級と思われるヘリコプター搭載駆逐艦2隻の合計6隻が航行中です。詳細及び他艦隊が分かり次第随時情報を報告します…』

「よっしゃやっと出番来たか!」

「げぇ、KCV-Iが2隻もいるのかよ」


意気揚々な真司とは裏腹に拓篤はげんなりとしたコメントだ。


『F8飛行隊とF2飛行隊は今すぐ発艦だ。すぐに乗れ』

「了解」


無線で発艦命令を受けた真司と拓篤は搭乗機へと走る。



LAS(陸海空軍)CFIIS(中央情報統括システム)よし、兵装システムよし、計器、フラット……もよしっと」

『ソードスター、シャトル結合部まで進んでくれ』


機器の確認を終えた真司は前方の戦闘機が発艦したのを確認し、カタパルトの連結位置へと移動した。

シャトルに前輪が結合され、射出準備完了の合図が出る。


『先に発艦だ、グットラック』


そう言われると、バッシュゥゥゥという音と共に加速し海の上へと出た。


「カタパルトのこの加速…やっぱ最高だなァ」


右に旋回しながら少しずつ高度を上げていき、先に発艦した機に接近する。


『スラッシュ聞こえるか?』

『こちらスラッシュ1だ、どうぞ』

『そこから方位330へ向かい、竹島周辺の警戒及び制圧の援護をしろ、どうぞ』

『了解』


真司含むF-2A戦闘機4機で組まれたスラッシュ(第F2飛行隊)は竹島へと向かう。




————————————————————————————————————————————————————

今回の兵器紹介


・いずも型空母


基本性能

基準排水量:45,000t

満載排水量:70,600t

全長:297m

全幅:40m

速力:27kt


兵装

高性能20㎜機関砲 CIWS:2基

11式改短距離艦対空誘導弾:2基

RAM近SAM 21連装発射機:2基


機関:IHI製K2700型ガスタービンエンジン 3機


艦載機

F-2A:35機

F-2C:2機

F-3B:2機  

計39機


同型艦数:6

1番艦いずも

2番艦ふじ

3番艦さくら

4番艦するが

5番艦おうみ

6番艦とさ


1996年(平成8年)から導入された日本海軍の汎用大型空母。


データ上は一見普通の空母に見えるが、最大の特徴はカタパルトにある。

戦後、大日本帝国海軍が開発できていなかった油圧式カタパルトを日本海軍が独自開発した上で改良を続け、40年の歳月を掛けて生み出したのが「VD-2型油圧蒸気複合カタパルト」。原子力機関なしでも他国採用の電磁式カタパルトに劣らない発艦性能を実現し、それを初めて実用搭載したのがこの艦である。

これにより日本軍は歴史上初となる本格的なCTOL機艦載正規空母を所有することとなった。


カタパルトの他にも角度8.5のアングルド・デッキや試作LASCFIIS通信装置等の新しい技術を多数搭載しており、以降に建造された日本軍空母や近隣国軍隊に大きな影響をもたらしている。

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