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もし日本が平和主義でなかったら(旧)  作者: R-Ryoma
開戦(単話)
13/25

第8話

気付いたらPV6000、ユニーク2000突破をしたようですね…

いつも読んでくれる皆様ありがとうございます



「取材ができねぇんだよ」

「取材が…できない…?どういうことだよそれ」

「まあ簡単に言うと言論統制だな。第二次世界大戦の時と同じだ」


そう言うと、深田は座っている事務用の椅子ごとくるりと回ってデスクに向かい、開きっぱなしになっているノートパソコンを点ける。


「えーと…これだ」


ネットに接続すると、お気に入りから1つのホームページを出して見せてくる。


「これは……」


そのページは内閣官房のホームページのようで、1つの報道発表のようだ。

だが、その割には文章がかなり短く、完結に纏められていて…


「報道規制のお知らせって……ずいぶん単刀直入だな」

「まあお前らに教えられる情報は無いって事らしい」


書かれているのは情報収集、報道の制限と定期的に政府からの情報を公開するという物だ。高圧的な文章となっており、勝手な行動をすると処罰されるらしい。


「こういうことでここの部屋にいる俺達メディアの犬は用無しって訳だ」

「国民に何も伝えずに戦争をするってのか…」

「どうやら他にも色々と手ぇ回してるらしいから、結構前から準備されてるみたいだな。まあその情報流せないから知ってたところでアレだけど」


ハァ~と溜め息をつきながら、深田はノートパソコンをパタンと折り畳んで机の端に置いた。


「結構前から…?それってもしかして……」


深田がこぼした言葉に引っ掛かり、雅人が呟く。


「ん、なんだ?」

「ああ、元々ここに来たのは武藤さんにここ最近の首相怪しい動きを探れって言われててね」

「またあのおっさん何かやるのかぁ?まあいつも面白い情報流してくれるからこちらとしても嬉しいけど」


そう言うと、どこからかメモ帳とペンを持ち出してきて取材体制へと移った。どうやら雅人たちのやることに興味を持ったようだ。


「で、今回はどんな情報掴んできたんだ?」

「なんでそんなに嬉しそうにしてるんだよ…。残念ながらまだ動き始めたばっかだっての」


雅人はすぐにメモを取り出してきた深田に若干引きながらもそう答える。


「な~んだ、つまんねぇの」

「まだ宣戦布告されてから一時間経ったかどうかだろ…。まあそんな訳で何か情報があるかなって聞きに来たんだ」

「なるほどねぇ…まあ確かに怪しい会談は何回かあったけど…」


持ってるメモ帳をペラペラと捲り探しはじめる。


「えーと……4月7日の夜と5月1日の昼と…この2つくらいだとは思うけ……ん?なんだこれ」

「何か怪しい日があったのか?」

「ああ、5月13日のメモだけ無いぞ…」

「それが何かおかしいのか?」

「ああ、1日も抜かりなく全てメモってるのにこんなミスをするわけがねぇ」


すぐさま深田は隣のデスクの同僚に手帳を見せて貰うが…その手帳も5月13日だけ抜けている。

深田は状況が飲み込めず、慌ててもう1人の同僚の場所に駆け寄るがここから見る限り結果は同じだったようだ。顔に脂汗を浮かべながら戻ってくる。


「何でだッ…なんでこの日だけ抜けてるんだ!?」


———————————————————————————————————————————————————

今回の兵器(??)紹介


国防法


いい意味でも悪い意味でも日本を大きく変えることになった法律「新安保条約の全面的否決と防衛力強化に関する法律"通称:国防法"」。

成立から半世紀のたった今でも政治の場では争点に持ち出される法律であり、曖昧に作られた部分が仇となっている。

賛成派と反対派が激しく対立しているため、事あるごとに過激派がデモを起こすので長年日本が抱えている問題になってしまった。



新安保条約の全面的否決と防衛力強化に関する法律

(昭和四十一年四月二十五日法律第五十三号)


この法律は、先の大戦における甚大な被害を教訓に、他国に頼らず独自の軍隊で我が国及び国民への武力による攻撃を未然に防ぎ、永世に渡り安全を確保するために制定する。


第一条 我が国は、周辺諸国から攻撃を受けた際は総力を挙げてこれを阻止し、国民へ早急に平和と安全がもたらせるよう尽力を尽くす。


第二条 日本国軍は、国民や日本国の領土・領空・領海及び周辺海域等の安全と平和を保つために創設される。


第三条 我が国及び国民への攻撃があった際に限り、防衛手段として日本国軍は武力による抵抗を認められる。


第四条 第三条に定められた状態に陥った際に限り、内閣総理大臣は国会の一部機能の行使や制限を行うことができる。


第五条 この法律はあくまで我が国を防衛するために定められるものであり、威嚇や侵略の目的では無い。

また、日本国軍も同様である。

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