面接
後日、吉秋はさっそくカフェホ−プに連絡し、面接に行った。
初めて入る店内は明るく品の有るデザインの机や椅子が設置されて有る。
店長、傘木とそれらの一つに座ると、さっそく面接は始まった。
「じゃあ面接を始めます、気楽に答えて下さい」
傘木は吉秋を安心させるように笑顔でそう言う。
それから、傘木からいくつかの質問が出された。
志望理由から始まり現在、早くもバイトができる時間帯の話へと続いている。
「じゃあ土日全日と平日の16時から閉店までだね、学校で緊急の用事ができたらシフト変更して抜けることも有りっと…」
傘木がそう言いながらメモを熱心にとる姿を眺めながら吉秋は尋ねてみる。
「あの…本当にいいんですか?こんなに俺の希望どおりにしてもらって…」
「ん?いいよいいよ、ウチ学生の人多いし突然抜けても困らないように人数多めに取ってるから」
傘木はそう言って穏やかに笑った。
「まぁ、そのせいで変わった子も多いけど。悪い子はいないから、仲良くやって欲しい」
そう言うとき、一瞬傘木が心配事を思い出したように目を細めるのを吉秋は見逃さなか
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