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序文
十始族 ネオ=サピエンス
彼らがどこから来たのか
そして どこへ行くのかを
決して知り得ないままになるだろう
私は何時だって傍観者だった
ただ事象の底面にて書き記すだけだった
しかし 例えそうだとしても
あの日の旅に意味が無かったとしても
せめてこの言葉だけでも伝えたい
次なる時代を往く子らよ 進化は君らに託された
幼き覚れる賢者達よ 揺り籠を担ぐことさえ誇りとせよ
怖れるなかれ 捕らわれるなかれ その包囲網から脱せよ
最後の真実はいつも己の中にある