サブタイトルは病室の中で
泥尾 根尾 (デイオ ネオ)
その女は白いナース服にジャラジャラとしたストラップやら
ド派手なリボンを所々に付けていた。
その女は絶えず立っていた
そのパソコンに向かっている小さい博士の横で何をする分けでもなく
おい、デイオ君
そんなことを画面から目を離さずに聞いてくる
えー―と何でしょう
キラキラと反射するデコレーションされた携帯を弄りながら聞く少女
、、、、聞いているのかね
え、、聞いてまマスオサン
なんだいそれは
いえ、で何ですかハゲタ
君いま私のことハゲタと、
いえ、博士と、、、
少しその首を幾分傾げたが、その目は絶えず青白い画面から離れない
最近変死体が上がっているんだが
暗くて寒い部屋にそんな言葉が響く
彼女はどうしているのか見えない
しかしきっと飽き性の彼女は週一で買い替える新型の携帯でも弄っているのだろう
カタ、カタ、カタ博士の叩くキーボードの音がその無言の沈黙を埋めるが、
余計いやな沈黙が二人に流れる
三十分後
あの博士
ついに、泥尾がその色の薄い唇を開く
ふいに博士に緊張のようなものが流れたが、気のせいかもしれない
時間なんで帰ります、、、
彼女はそう言って今まででは想像の出来ない
ようなテキパキとした動きで、帰り支度をはじめ扉に向かった。
その背中に向けて、36時間振りにパソコンから目を離した博士は
彼女のいる方に顔を向ける
しかし、もう私服姿の彼女は扉に向かっているので背中しか見えない
「キミじゃないよね」と
しかし彼女は振り返ることもしないまま
いやに明るい扉を開き外に足を踏み出すと
「じゃあ、さよーーなら」
その真ん丸な瞳を細め出ていくった
彼はパソコンの電源を落とすと、
フ―――とため息をついた
その消えかけるパソコンに映るのは、どれも異様な変死体であり
又、そのすべてがこの研究施設で作られたウイルスなのであった
はーーーーぁ、
ため息とともに
彼はふと目線を下に向ける
そこには彼女が落したであろうリボンが落ちていた。




