ありがとう 下
ありがとう
第3章 「再会」
あれから、9年。私はバレーボール選手になれた。
中学高校、6年間。エースをとった。
あの時、一誠に相談してなかったら今の私はないんだよね。
あ、あのね。今日同窓会があるの。
たぶん、来るよ。一誠。
プルルルルルルルルル
携帯が鳴った。
一誠からだ。
「もしもし。」
『あ、美雨?あのさ、今から小学校来て』
「え?はーい」
携帯を切って急いで支度。
20分で支度をして小学校に向かった。
「あ、いっせーーい」
「おせぇ・・・」
「うるさいなぁ。乙女の支度は長いんです」
「お前、乙女じゃねえだろ」
「え?何か言った?」
「いや、言ってねぇ・・・」
「そう、ならいい。で、何か用があった?」
「おお。お前バレーボール選手になれたんだろ?」
「あぁ。まぁ」
「すげえじゃん。おめでとう」
「どーも」
「あと、ハイ。これ」
と、向日葵をくれた。
「え?なんで向日葵?」
「お前の、笑顔。この向日葵と似てるから」
「ははっ」
「笑うな///」
「照れてる。可愛いっ!。でもありがとね」
「おぉ。」
「一誠の応援がなかったら私、頑張れてなかった。ありがと」
「おう。」
「じゃあね。帰る」
「おぉ。じゃあな」
私は一誠を背を向け歩いた。
そして、同窓会に行った。
「美雨ー。オメデト」
「ありがと」
と、お祝いの言葉がいっぱい。
同窓会を終え、明後日は試合。
試合が始まる前、一誠に言いたい事がある。
試合当日。
今、一誠を待っている
「美雨!」
「あ、一誠」
「どした?」
「あのね。一誠が私の背中を押してくれた。ありがとう。一誠の笑顔は、太陽と似てるよ。みんなの事を見守る太陽に。ありがとう」
と、言い残して私はその場を去った。
そして、試合。
一誠の笑顔を浮かべながら試合に出た。
なんと、25-13で、1セット目をとり、25-16で2セット目をとった。
日本の勝利。
「「「やったーーーーーー」」」
一誠、私頑張ったよ。
ありがとう
これは、将来の事です。
友情をテーマにしました。