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9 他にも居た

 連れて行かれたのは王都の近くに在る街だった。

 王都ほどではないが、中々活気の在る……わりと粗野な感じの街だ。

 その街の更にスラム的な場所。

 私の他にも攫われてきたと思しき女性達と子供が数人一つの部屋に押し込まれている。

 汗臭くてそれ以上に汚物くさい。

 非常に不衛生な場所である。

 嘔吐しなかった自分に拍手。

「お前は未通娘おぼこだろうからそのまま売りに出そう。 いい値が付きそうだ」

 おっさんはそう言って私を部屋に押し込んで行った。

 いやいや、未通ではありませんがね?

 これでも過去に彼氏の一人や二人居たわけなんですよ?

 などとは、ばらしますまい。

 経験者とわかれば、味見されてしまうかもしれないわけですし。

 自分が異世界に居ると理解したときと同等の絶望感を感じながら、部屋の隅で膝を抱えた。

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