表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/108

85 脱走する?

 ……また違う部屋だ。

 起き上がり、見回した室内は昨日寝かせられていた部屋より若干生活感のある部屋だ、小さいタンスや机まで置いてある。


 ということは…どういうこと?


 寝過ぎるほど寝た気がする、窓の外は薄暗くて窓を開ければ入ってくる空気は朝独特の透き通るような冷たいものだった。

 ということは、早朝。

 窓から見える景色にはちゃんと城壁があるから、街の外に連れ出されたわけではないね。

 ただ……なんか、この家、大きいよね…庭まであるよ?

 ここ基本城壁の街だから、一軒一軒の敷地って狭くて庭なんて持てるのはかなりのお金持ちなのに。


 ……そうか、かなり金持ちなのか。



 それで、金持ちが私みたいなのを攫って何か良い事あるのか?

 魔道具士の認定試験まで受けさせて?

 虹色魔石を作り出せる事がバレてるわけ…ないよね、いや、あんな作り方バレるはずもないとは思うんだけど。

 ただ、ポーチを未だに返して貰ってないことが気がかりなんだよね。


 ……ポーチは諦めて、今のうちにここから脱走しておくか。



 とりあえずセオリーとしては窓から逃亡だが、どうやらこの部屋は二階で、窓の外に飛び移れそうな木もないし、そもそも有ったとしても私の身体能力では枝につかまれず落下する。

 ……普通にドアから出ておこう、そうしよう。

 案外堂々としていればバレないかもしれない。


 なるべく音を立てないようにドアを開ける。



「おはよぅ、奥さぁん。 早起きだねぇ」





 またこいつか。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ