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73 不可欠!
起き抜けにキスマークの補強をすることが日課に加わりました。
あー、そういや、宿屋の女将さんの首筋にも大量のキスマーク付いてたよなぁ……あのご主人だからなんだと思ってたけど、風習だったんだねぇ。
女将さん達元気……だよね、元気な姿以外は思い浮かばないや。
小分けにした生地を麺棒で丸く伸ばしていく、大量に。
伸ばし終わったら、中に具を入れてひだを寄せて包んでゆく、大量に。
できた餃子は皿に並べておく、すぐに焼けるように。
そして、気づいた。
油が切れてる!!
どうしても焼き餃子が食べたかったのに、油がないという致命傷。
水餃子も、蒸し餃子もつくるけどね、焼き餃子も食べたいのよ!
まだ陽が高い、今からダッシュで買ってきたら間に合うよね。
肌身離さず持っているポーチが腰にあるのを確認し、お財布と油入れを買い物かごに突っ込んで家を飛び出した。