41 補間能力必須?
ラァトが仕事に行っている間に家の片付けをして、その間に口の中で使用済み魔石を転がしていたおかげで、使用済み魔石の半分は虹色魔石に変化完了です。
虹色魔石は自室の魔石用の袋に入れて、タンスの下着が入っている引き出しの奥に……いや、止めておこう、むしろ発見される確率が高い気がする。
一番下の段の引き出しの奥に突っ込んだ。
大事なお金の元だからね。
夕飯を作っていると、ラァトが帰ってきた。
思ったよりも早い帰宅だったから、ご飯が間に合わなかった。
「お帰りなさい。 ごめんね、まだご飯ができてないから。 先にお風呂、入って?」
申し訳なさに、上目遣いで、ついでにちょっぴりカワイ子ぶって小首なんか傾げてみる。
途端に表情を固くし、ついでに体も硬直したラァト。
え、ちょっと、そんなに似合わなかったんだろうか?
硬直するほどのダメージ!?
「あ、あの…怒った?」
恐る恐る声をかけると、ラァトの硬直が解除され。
同時に大きな体に抱きすくめられた。
「むしろ、君がいい……」
何をどうしてそんな答えになるんでしょうね?
ラァトの脈絡のない言葉から正しい意味を汲み取るスキルを得なければ…結婚生活が前途多難になること請け合いであります。