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37 温度差
オムライスひゃほーい!
野菜スープひゃっほーい!
浅漬けひゃっほー!!
美味しい、やっぱりあの酸味が無いと、こんなにも美味いのよ。
料理自体は元々スキじゃないんだけど、あれだね、必要に迫られると積極的に作るようになるもんだね。
2人分の食事を用意し、食卓に並べ食している。
私的にはとても満足ですが。
「…どう? 苦手なら無理しないでくださいね?」
同居するなら、最初の無理が後々響くと思うのよ。
「いや、美味しい」
じーっとラァトの目を見つめる。
無論、無理をして食べていないかを見極るつもりで、なのだが。
何を思ったのか、ぐぐぐっとラァトの顔が近づいてきて…。
「……どういうつもりですか」
危うくチューされそうになったところを、ラァトの顔を押さえて阻止する。
「むしろ、こっちが聞きたいが……」
どうにも話がかみ合わない、本当にこれからやっていけるのだろうか。