表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/108

31 魔石の使用法

 魔法って何て素晴らしいんだろう。

 すっかり家の中が綺麗になりました!

「こんなに簡単に綺麗になるなら、なんでもっと早くやらないんですか?」

 綺麗になった台所でお水を飲みながら(お茶等の食料は軒並み全滅していた)聞けば、渋い顔をされた。

「簡単ではない。 あのサイズの虹色魔石を丸々1個消費するほどなんだぞ、魔石無しで魔法を使えば、半日は昏倒している」

 ……え?

 キョトンとした私にラァトは呆れた視線を向ける。

「魔石を扱っているくせに、知らないのか。 魔石とは、魔道具の燃料としても使うが、魔術師が魔法を行使する際に、魔力を補う役割を果たす物だ」

 なるほど。

「虹色魔石は、本来、その魔法の行使に必要な種類の魔力…たとえば、今回の浄化ならば、水と風の魔石が必要なのだが、それを1個の虹色魔石で補うことができる。 より複雑な魔法を使うとき、それがどれ程重要なことになるか……」

 珍しく饒舌なラァトに感心しながら聞いていたら、ラァトの眉に皺が寄った。

「本当に知らずに売っていたのか? こんな珍重なものを、あれだけ無防備に売っていて、今まで良く無事だったな」

 え? えぇぇ??

 驚く私の頭を、ラァトがぐしゃぐしゃと撫でる。

「まぁいい、今後は私がお前を守る」

「そういう契約ですし? よろしくお願いします」

 念押しされなくても判ってるよー、造った魔石はちゃんと国にだけ卸すってば。

「……ああ」



 微妙な表情をしたラァトに目を逸らされた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ