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24 プロポーズ

 服屋さんに連れていかれ、本日二度目の羞恥プレイ。


 服屋さんで採寸が終わりぐったりしているところに、どこぞに出かけていた魔術師が戻ってきたのだが…。



 私の目の前に、バーンと現地語の書類を置いて一言。

「結婚してくれ」


 何のことかと思うだろう?

 私にもさっぱりなんだ、白昼夢を見ているかと思ったよ。

 何か悪いものでも食べたんだろうか?

 そうでなければ、今まで別段何の脈も無かった人間がプロポーズなんて突飛なことをしないだろう。

 とりあえず、魔術師が渡そうとする婚姻届らしき書類を押し返す。

 あぁ、店員さん達の興味津々な視線が痛いが、ここでなし崩しになんかするものか。

「お断りいたします」

「何故だ?」

 なぜもクソもあるか。 と言いたいところだが、ここは穏便に、この人は上得意のお客様。

「私の名前も知らないじゃないですか? 私も貴方の名前を知らないです、なにも知らないような者同士でいきなり結婚などというのは可笑しいと思います」

 理解してください、貴方は単なる顧客であります、友人ですらありません。


 ふむ、と頷く魔術師。



 これで納得してくれたらいいんだけどね。



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