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21 着せかえ人間

「すまなかった」

 頭を下げる体格の良い魔術師。

「……それは、どれに、対しての…」

 つい先程まで、手が空いていた女中さん数名に取り囲まれて、女子として磨かれていた私は、真っ白に枯れる寸前です。

 至れり尽くせりは楽しいのですが、強制的に全裸にされて、あらあら、まぁまぁ、言われながら下着のフィッティング…必要以上に乳を揉まれた気が、いや、まさかね…そして、着せ替え人形タイム、そして最終仕上げのネイルと髪と化粧を…。

 久しぶりの化粧に、顔面が息苦しいです。

 因みにこれら全て、女中さんの私への(小動物に向ける的な)愛だそうです。

 今着てる年齢的にNGな可愛らしい服も、女中さんから頂いたお下がりです…胸の辺りが苦しいけど。

「可愛いと思う」

「は?」

 思わず不審な声を上げて、魔術師を見上げる。

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