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20 軟禁中

 只今絶賛、軟禁中。

 投獄されなかっただけマシかな…いやいやいや、妥協してはいけない。

 大体私悪いことしてないもん。

 出された紅茶を飲み、美味しいクッキーをもぐもぐもぐもぐ。

「あぁ、美味しい……」

 うっとりと呟くと、くすりと控えめな微笑みが降って来る。

「お代わりはいかがですか?」

 給仕をしてくれる女中さんの勧めるまま、2杯目をいただきながら、景色の良い窓の外に目をやる。

 王宮の5階(最上階)にある客室なので、王都が一望できます(他に高い建物ないし)。

 滅多にできない経験なので、とりあえず堪能することにしました。

 今後の身の振り方は、その都度決めていくこととします。

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