表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/108

17 向かう先

 ぽっくりぽっくりお馬さんに揺られる。

 さっき休憩したときに、お尻が痛いことを訴えて、一人で歩いて帰ると言ったらゆっくり歩いてくれるようになった。

 もっと早く言えばよかった。


 街に入るが、降ろされる気配無く…不穏な方向を目指している。

「あれ? どこ、行くんですか?」

「折角だから、このまま城へ」

 何をどうすれば”折角”で、”城”へ行かねばならないのか、さっぱりわからないわけです。

 魔術師の操る馬は城を目指し…あぁ、城門を潜っちゃった。

宿いえに帰って休みたい」

「少しだけ、顔を見せてやってくれ」

 誰に?

 聞きたかったが、ぐっと我慢してみた。

 顔を見せれば帰れるなら、文句なんかで時間を食うのは無駄なこと。

 やっと馬から下りたときにはすっかり腰砕けになっていて、魔術師に子供のように抱っこされて運ばれたことは記憶から除外する方向で。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ