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106/108

106 突然ですね

 ラァトが仕事を辞めました。



 結構上の方の役職に着いていたらしいのに、すんなり退職を受理されたようです。(※勿論裏で色々ありました)


 何といいますか、そんな大事なことは妻にも相談してほしいなぁ、なんて思うのですが?


 引継ぎやら何やらで10日程の猶予はありますが、退職したらすぐにこの官舎を出なきゃならないので引越し準備です。

 越してきて1年も経っていないし、荷物も大して増えていないので余裕ですけどね。




「それで、なんで急に仕事をやめたの?」

 荷物を詰めながら、同じように別の箱に荷物を詰めているラァトの背中に問いかけると、少しためらった後で教えてくれた。



 いやいやいや、私が舐めた物を他の人間に渡したくないって。

 どんだけ独占欲が……。


 え、ちょっと待って? じゃぁもう魔石を国に卸さなくてもいいわけ?

 それで国の方は納得してくれるの?

 え? 納得させた……って、あぁそう、うん、合意できてたら良いんだ、うん。




 とりあえずは、お兄ちゃんのところへ行くって言うから、工房アトリエを借りてラァトと私のポシェットを完成させようと思う。


 それから、少し離れているご両親のところへ行って顔を見せてこようってことになった。


 その後はいろんなところを回ってみようって。


 ラァトも観光とかしたことが無いって言うから、一緒に楽しもうと思う。


 お金ならラァトが貯めてた分もあるし、最後にごっそり魔石を国に売って荒稼ぎしたお金がある(手持ちの魔石を総て国に売ることも、ラァトが退職するための要件の一つだったのだから仕方ないよね!)




 ………勿論ラァトが拗ねたけどね。


 宥めるのがちょっと大変だったけどね。


 旅をして歩くなら先立つモノは多い方がいいじゃない、ね? ね?



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