表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
104/108

104 寝ている間に

 気絶したまま拉致されていた私ですが。

 気がつけば、ラァトの腕の中に居ました。




 目覚めてキョトンとする私に、ラァトはほっとしたように少し表情を緩めた。

「具合は悪くないか?」

 周囲に慌ただしい人の気配がする中、ラァトに低い声で確認されたので、特に問題は無いと答えると答えた唇をラァトの唇に軽く吸われた。


「問題が無いならばいい」

 そう言うくせに、一向に私を腕の中から離してくれない。

 その間にも周囲の騒々しさはピークを迎え、怒声が飛び交い、物騒な音とかも聞こえたけれど私の視界はラァトで占められているので様子は見えない。

 やがて、怒声が遠のいてやっと私はラァトの腕の中から開放された。




 一言で言うならば、無事救出されました。 

 拉致られた張本人ではありますが、捜査状況とかその他諸々は一般人が聞くような話では無いということで。


 帰宅してからは、軟禁生か……いえ、家の中で大事にされています。

 もしかして、まだあの灰色の髪の男とか赤毛の男とか捕まってないのかなぁ、なんて邪推しちゃったり。

 ラァトが毎日家の護り(結界?)をかけ直してから仕事に行くようになったりとか。



 あー、うんうん、深入りは良くない。

 食料や日用品はラァトが仕事帰りに買ってきてくれるし、不自由も無いわけだから、軟禁主婦生活にどっぷり浸ります。



 ここにテレビとパソコンが在ればもっといいんですけどね!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ