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13歳たちの末路  作者: おがくず亮介
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Fourth -雄吾's turn.

「止まりなさい!」



雄吾の後ろから命令する警官。



雄吾には当然、止まる気などさらさらない。



走れば走るほどに雪が強く降ってくる。



積雪も尋常ではなく、パトカーでは走行が困難になってきた。



雄吾は敢えて排雪板を上げたまま走った。



雪を掻かなければ、こっちに分がある。



チェーンを巻いたタイヤは力強く重い車体を動かす。



しかし、このまま走るとどこに着くのか雄吾は知らない。






「おい、何をしてる!」



助手席に乗る警官がいきり立つ。



「駄目です! 前に進みません!」



運転する警官が苦い顔をする。



アクセルを踏んでもタイヤが徒に回るだけで、いよいよ追跡が出来なくなった。



少しバックして勢い任せに雪に突っ込むが、結局はスタックしてしまう。



ハンドルを左右に切っても、一切のレスポンスが無い。



「ど、どうしましょう?」



「四駆なのにスタックするのか……」



追っている除雪車が小さくなっていく。






「停まった。バーカ、そんなパトカーなんかに捕まるわけないだろ」



雄吾は高笑いした。

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