表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13歳たちの末路  作者: おがくず亮介
11/14

Seventh -雄吾's turn.

雄吾は後退を試みる。



エンジンが苦しそうに唸り、何とか除雪車は動いた。



今度は轍を避けて進む。



少し進んだところで再び雪に嵌まる。



雄吾は苛立って、重苦しいヘルメットを脱いだ。



ハンドルにしっかりしがみついて、進めそうなラインを探す。



スタックする度にそうして、雄吾は精神的に参っていた。



確実に視野が狭くなったのが分かる。



その上、さっきから除雪車の挙動がおかしい。



右の舵が効きにくくなっている。



見ると、左の前輪が潰されていた。



警官が発砲した時に被弾し、今頃になってパンクしたのだ。



空気が抜けきって使い物にならない。



ますます苛立つ雄吾だが、何かにぶつかって除雪車は止まった。



運転席からではただの雪の塊にしか見えない。



雄吾は除雪車から降りてそれの正体を確認しようとした。



その瞬間、外はブリザードのように吹雪いた。



視界はホワイトアウトし、雄吾の降車を阻む。



ワイパーのスイッチを入れる。



全く効かない。



高速にしても外は全く見えない。



何もかもが雄吾を妨げる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ