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第9話 大嘘だよっぽ!

「「な、なんだってェ~ッ!」」

「それが惑星ホシの洗濯か……。ポ ヨダソウオオ ペスカトーレ」


 ピシャっ!


 黒縁メガネのマッチョマンは扉を閉めて居なくなってしまった!


「「……」」


「……腹は減ってないか? エノ、ロッテも」

「そう言えば、ここに来てから何も食べていません。ペコペコです……」

「あたしもお腹すいたっ!」

「マリア、飯にしよう。皆で二人の歓迎パーティだ!」

「そうしましょう! 上腕三頭筋が鳴るわ!」



 ※※※



「飯だ飯だー! 食え食えー!」

「さあ! しっかり食え!」

「うめーーーーっ!」

「くぅ~。俺の体内なかでATPが合成されていくのを感じるぜっ!」

「おかわりもいいぞ!!」

「うめ、うめ」


 マリアさんがどんどん料理を運んでくる。脂質の少なそうな肉の料理が多い。しかしキノコや野菜もタップリと使われていて栄養バランスを考慮している事が容易に伺える。彩りを整えた盛り付けも素晴らしい出来栄えだ。


  そしてマッチョマンたちの底無しの胃袋の中にどんどん吸い込まれていく!


「あなたは炭水化物もしっかり摂りなさいね」


 優しく微笑むマリアさんが僕の前に料理を運んできてくれた。シーフードのパスタだ! ホカホカの湯気に魚介とオリーブオイルの香りが乗って食欲をそそるっ!


「いただきますッ‼ 美味い〜! 染み渡るぅ〜!」


 ロッテの方は手羽先のマリネフリッターを両手で掴み夢中でかぶり付いている。可愛いけどマリネ液がダラダラと滴り落ちて、かなり野性的ですよロッテさん……。


「ん? あの人はさっきの……」


 部屋の隅っこで黒縁メガネのマッチョマンがペスカトーレを啜っている。


「なに? ジョーカーが現れただと……。そうか、やはり奴等の狙いは彼女か。気を付けろ、世界の命運は俺達の僧帽筋に託されている……」


 携帯電話を耳に当てて何やらブツブツと呟いている。そしてパタンッと折りたたみ式ガラケーを閉じた。研ぎ澄まされた白刃を思わせるその鋭い目つき。眺める窓の外の空は鬱屈としてその暗さを増してゆく、なーんてこともなく晴れやかに青く澄み渡っていた!

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