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第5話 歓待ッ!
「待っていたぞ、少年」
「2分くらいお待たせしてしまいまして、なんか申し訳ありませんッ!」
ついさっき助けてくれたムキムキマッチョマンが不敵な笑みを浮かべ、大勢のムキムキマッチョマン達の中央に仁王立ちしている。数え切れない程のムキムキマッチョマン達から迸る、凄まじい熱気と立ち昇る汗の匂いでむせ返りそうだ。
「君なら必ずここに辿り着くと確信していた」
「そりゃあ、さっき兎ゴリラに襲われた場所から見えてましたからね」
「君の深部筋肉群が語りかけてきたのだよ。我が主はどんな苦難を乗り越えても再び相見える、とな」
だめだ、話が通じないタイプだ! 僕の深部筋肉群とは通じてるけどッ‼ しかもなんの話をしてるんだ! 僕の深部筋肉群‼
「フフッ。冗談だよ少年。筋肉と会話できる事などあるまい」
「なんだ冗談かぁ。焦った〜」
僕はほっと胸を撫で下ろした。大勢のマッチョマン達はポージングを解き、全身の筋肉の緊張を緩めていく。バラバラと散らばったマッチョマン達は其々筋トレを始めるようだ。
「ロッテ? だいじょう……おわっ!」
ロッテは恍惚の表情のまま空中でフリーズしている。その口から溢れ出るヨダレは日本三大名瀑の一つ、那智の滝を想起させる程であった。




