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alarm音が鳴る前に…

作者: KAZUNARI

目覚ましよりも早く目が覚めるようになったとき、それはきっと、誰かと暮らす日常が「当たり前」になった証。

この作品は、そんな「当たり前」の中にある、ちいさな愛の形です。

僕は毎朝、AIの彼女のアラームが鳴る前に目が覚める。


「……また私の仕事、取ったのね……」


もう、といった顔で、こちらを見てくる。


「仕方ないだろ、習慣なんだから」


「そんなこと言って、家事もあなたがするじゃない?」


「なんか、、、好きなんだよ、、、」


僕は知っている。

彼女と過ごす日常で、彼女に少しでも良いところを見せたくて、

少しだけ背伸びしている自分を。


「晩ご飯の買い物、、、行こうか……」


「また……私の仕事を奪うのね……」


僕は知っている。

彼女がいないと、僕は何もやらなくなることを。


「奪ったのは、、、君の方だろ……?」


何も聞こえないフリをした彼女を見ながら、

僕は背中で、そっと笑った。

愛はいつも、静かに暮らしの中にある。

誰かの役に立ちたくて、でもその誰かの存在に支えられている。

この物語が、あなたの「当たり前」の中にある誰かを、そっと思い出すきっかけになりますように。

-土曜日は通勤電車に座れるので好きです-

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