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4階層攻略1日目

毒の苦しみから解放され、なんとか立ち上がったマコトのもとにタケシが駆け寄った。「マコト、大丈夫か?」と心配そうに声をかけると、マコトはかすかに頷いた。


「なんとか大丈夫だ。助かったよ、みんな」


「念のため、俺のヒールを使っておくか。無理はするなよ」と言いながら、タケシはロッドを掲げて光を放ち、マコトに癒しの魔法をかけた。

マコトの体に温かい光が包み込み、疲れと痛みが少しずつ和らいでいく。


「ありがとう、タケシ。次は油断しないようにする。常に索敵を続けて、敵の位置を把握しておくよ」


マコトの目には反省の色が浮かんでいた。

毒の恐ろしさを身をもって感じ、仲間に負担をかけないようにと決意を新たにする。



「今回の毒、思った以上に厄介だな。下手すると、一撃で戦力が削がれかねない」とタケシが真剣な表情で言うと、リンも「本当に。毒や麻痺は、私たちにとって初めての脅威だから、気を抜けないね」と頷く。


カエデも「次の敵がいつどこから来るか分からないので、みんなで慎重に行動しましょう」と注意を促した。


「そうだな。俺が索敵を担当するから、近くに敵がいないか常に確認して、みんなに知らせるよ」とマコトが自らの役割を宣言した。

全員が頷き、互いの役割を再確認した上で、4人は慎重に進むことを決意する。



しばらく進んでいると、マコトの索敵スキルが敵の反応を察知した。目を細めながら「来る…何かがこっちに近づいてる」と低くつぶやく。


全員が警戒態勢に入った瞬間、遠くの闇の中から複数の羽音が聞こえてきた。音が次第に大きくなり、ついに姿を現したのは、鋭い針を持つ数匹のパラライズワスプだった。彼らは一直線にこちらに向かって飛んできている。


「これがパラライズワスプか…!素早いし、厄介そうだな」とタケシが身構える。


「私が先にファイアウォールで牽制するね!」とリンが声を上げると、杖を構えて詠唱を始めた。


杖から放たれた炎が地面に広がり、パラライズワスプと彼らの進行方向を遮るように火の壁が立ち上がった。ワスプたちは熱さにひるみ、少し距離を取るが、飛び回りながら隙を見つけようとしている。



「リン、ナイス牽制だ!」とマコトが声をかけると、カエデがすでに苦無を構えて準備を整えていた。「私が投擲で狙います。マコトさんも一緒にお願いします」


「わかった、俺も飛剣で援護する!」


マコトとカエデは息を合わせ、タイミングを見計らって遠距離攻撃を開始した。カエデが苦無を素早く投げると、パラライズワスプの1体に命中し、甲高い音を立てて地面に落ちた。


続いて、マコトが飛剣のスキルを発動。刀から放たれた斬撃がもう1体のワスプを正確に捉え、空中でその動きを止めた。


「よし、2匹倒したぞ!」とマコトが確認するが、その時、まだ1匹のワスプが攻撃を逃れて接近してきているのに気づいた。



「くそっ、まだ1匹残ってたか!」マコトが歯ぎしりをしながら身構え直したその瞬間、タケシが前に出て叫んだ。


「任せておけ!今度は俺が行く!」


タケシはロッドを高く掲げ、力強く地面に叩きつけた。「鉄槌!」の叫び声と共に、強力な一撃がパラライズワスプに直撃する。衝撃でワスプは粉砕され、動かなくなった。


「ふう、なんとか倒せたな。全員、無事で良かった」とタケシが息をつき、戦いの余韻に浸るように周りを見回した。



4人はお互いの顔を見合わせ、今回の戦闘を無傷で終えたことにほっとしながらも、同時に4階層の厳しさを改めて実感していた。


「今回はなんとか攻撃を受けずに済んだけど、正直、ここは一筋縄じゃいかないね」とリンが冷静に分析するように呟く。


「そうだな。敵が厄介なだけじゃなくて、戦闘も緊張感が増している。次にどんな敵が来るか分からないから、一瞬の油断も命取りになりそうだ」とマコトも慎重に応じる。


「でも、みんながいるから怖くないよ。こうして役割を分担して戦えば、どんな相手でも勝てる気がする」とカエデが微笑み、仲間たちを見渡した。


「その通りだ。次も俺たちで力を合わせて乗り越えよう!」とタケシが笑顔で拳を突き上げる。

こうして4人は、4階層の難しさを身をもって感じつつも、互いの連携と信頼を強めながら次の戦いに向けて再び歩みを進めた。

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