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初めてのボス戦

マコトは、ゴブリンを5体倒して手に入れたスキル「2連撃」に興奮を隠せなかった。

彼はそのスキルを試すために、草原に再び目を向ける。

周囲には、まだ討伐していないモンスターが待っている。

「さあ、次は何を倒そうか?」彼は心の中でわくわくしながら思った。

スキルの使い方を理解するために、マコトはまず近くにいたスライムに目をつけた。

スライムは何も考えずに、ただ彼に向かってゆらゆらと近づいてくる。

マコトは剣を構え、心の中で自分に言い聞かせた。

「これが、2連撃の力だ!」

彼はスライムに近づき、最初の一撃を放った。剣がスライムに触れると、弾けるようにその体が崩れ、青い液体が周囲に飛び散った。

「いけぇ!」マコトは声を上げ、続けてもう一撃。

2連撃が発動し、スライムは一瞬で消滅した。

「これだ!使いやすい!」

彼はその瞬間、達成感に包まれた。

スキルが想像以上に強力で、今後の冒険に希望をもたらしてくれると確信した。

続いて、周囲の草むらを探索し、次のモンスターを探し始めた。

その後もマコトは、次々とモンスターを倒し、レベルを上げていく。

ゴブリン、スライム、さらには時折現れる他の小型モンスターに立ち向かい、どんどん経験値を積んでいった。

「レベルが上がるって、こんなに楽しいんだな!」彼は笑みを浮かべながら思った。

レベルが上がるにつれて、彼のステータスも着実に向上していった。


新たなステータス

* 名前: マコト

* レベル: 5

* HP: 130

* MP: 40

* 攻撃力: 15

* 魔力: 10

* 防御: 10

* 素早さ: 10

* 運: 7

* スキル: 2連撃


「よし、これならボスにも挑戦できるはず!」彼は力強く決意を固めた。

さらに探索を続けていると、視界の端に何か大きな影が映った。

目を凝らすと、それはダンジョンの次の階層へ続く大きな扉だった。

ワクワクする気持ちと共に、マコトはその扉に近づいた。

「これが2階層への扉か…」彼は期待に胸を膨らませ、手を伸ばして扉を開けた。

扉を開くと、暗い空間が広がっていた。

少し緊張しながら足を踏み入れると、すぐにその場に強い気配を感じた。

目の前にいるのは、なんとボブゴブリンだった。

「なんだ、こいつは…」

ボブゴブリンは通常のゴブリンよりも一回り大きく、たくましい体を持っている。

その目は鋭く、悪意に満ちていた。マコトは思わず後ずさりするが、心の中で強気な気持ちを奮い立たせた。

「俺は負けない。今なら勝てるはずだ!」

マコトは剣を構え、ボブゴブリンに向かって突進した。

「2連撃、いけ!」

彼は一度目の攻撃を放ち、ボブゴブリンの側面を狙った。

剣が当たると、強い反発を感じる。

痛みをこらえながらも、続けてもう一撃。

「いけぇ!」再び2連撃が発動し、剣がボブゴブリンに突き刺さった。

だが、ボブゴブリンはそれでも倒れない。

「な、なんだこいつは…」

ボブゴブリンは大きく唸り、逆にマコトに向かって攻撃を仕掛けてきた。

その動きは素早く、マコトはとっさに横に飛び退いた。

彼の心臓は高鳴り、冷や汗が背中を流れる。

「こんな奴に勝てると思っていたのか…」

マコトは一瞬、恐れを抱いたが、再び剣を構え直した。

「まだ負けてない!」

彼は再び攻撃に挑むが、ボブゴブリンは冷静にその攻撃をかわす。

マコトの剣は虚しく空を切り、その隙にボブゴブリンの反撃が待っていた。

「しまった…!」

ボブゴブリンの大きな拳がマコトに直撃し、彼はその衝撃で地面に叩きつけられた。

痛みが全身を駆け抜け、意識がぼやけていく。彼は自分の力不足を痛感した。

「こ、ここで諦めるわけにはいかない…!」

マコトは何とか立ち上がろうとするが、体が言うことを聞かない。

ボブゴブリンはさらに追撃をかけてくる。

彼は恐怖を感じながらも、再び剣を振りかぶった。

「いけ、2連撃!」

しかし、ボブゴブリンはそれを察知し、マコトの攻撃をかいくぐった。

そして、力強い一撃がマコトの腹部を直撃する。

「うああっ!」

彼は苦悶の声を上げ、再び地面に倒れ込んだ。その瞬間、彼の中で「逃げろ」という声が響く。

「逃げ…る?」

直感が彼に警告を発する。

マコトは思わず立ち上がり、ボブゴブリンの攻撃から逃げ出すことを選んだ。

彼は必死にダンジョンの奥へと走った。

「逃げろ!今は戦うべきじゃない!」

マコトは自分の選択に疑念を抱きながらも、足を速めた。

振り返ると、ボブゴブリンは興味なさげにその場で待っているようだったが、確実にマコトの逃げる姿を見て笑っているように感じた。


外に出たとき、彼は大きく息をつき、心臓が高鳴っているのを感じた。

「あんな奴に勝てるのか…」

悔しさがこみ上げてくる。

彼は自分の限界を知ったが、それを受け入れるのがつらい。

「次は…もっと強くなってやる!」と、彼は心の中で誓った。

強さを求める想いが彼をさらに前進させる。


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