「はしか」をなぜ「過剰報道」するのか? 「恐怖」で視聴率が稼げるシステム!
筆者:
本日はこのエッセイを選んでいただき誠に光栄です。
今回は麻疹(以下はしか)の報道姿勢の問題点について個人的な視点で解説していこうと思います。
◇感染者数は「大したことが無い」
質問者:
はしかとはどういう病気なんでしょうか? 赤のブツブツが出来る病気だったような……。
筆者:
厚生労働省のページでは、
『感染して10~12日の症状のない期間があった後、高熱、咳、鼻水が数日間持続し、口の中に小さな(約1mm)白い発疹ができます。熱は一度下がりますが、再び上昇し、その後体中に赤い発疹ができます。別の病気に同時にかからなければ、7~10日後に回復します。
肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。
死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。』
『麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。
免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。』
とあります。
質問者:
ワクチンで感染を防御できるそうですね?
ところが、最近の記事では接種率が低いとか……。
筆者:
まず、感染者がそもそも多いのか最近のデータを見て見ましょう。
2024年 14人 ※3月現在
2023年 28人
2022年 6人
2021年 6人
2020年 13人
2019年 744人
2018年 282人
※21世紀最多 2008年 11,015人
とここ5年では確かに一番の感染者ペースではありますが、2018年、2019年と比べれば大した数ではありません。年間でもせいぜい100人ぐらいのレベルだと思います。
無警戒で良い数では無いと思いますが、せめて三桁を超えたあたりで報道するべきなのではなかろうか? と個人的には思います。
質問者:
2018とか19年とか多かったとか言われた記憶ないんですけど……。
◇現在、医療機関ではワクチン不足で乳幼児以外は遠慮するように告知している
筆者:
まぁ、ただの印象操作だと思いますね。
しかも質が悪いのは現在対処法と言われているワクチンが不足しているという事実です。
武田薬品は24年1月、安全性に問題はないものの予防効果が十分ではないワクチンを製造したとして、単独、MRとも自主回収に踏み切りました。
これがワクチン不足の要因と考えられています。こうした中、はしかの感染者が相次ぎ確認されるようになり、関心が高まりました。
武田薬品のワクチンは4月から出荷が再開される見込みですが、すぐに供給が安定するかどうかは不透明という状況です。
東京大学 保健・健康推進本部 保健センターでの 24年3月19日 『麻疹ワクチンの申し込みについて』 という発信では、
『今回麻疹の流行に自主回収が重なることになり、麻疹ワクチンが全国的に不足しています。医師診察の上、麻疹ワクチンを希望された場合、通常ですと2営業日以降で接種可能ですが、現在オーダーしても入庫に時間がかかる状況が続いております。
そのため、保健センターでは医学的に必要な方から優先的に入庫次第ご連絡する体制をとります(先着順ではありません)。抗体価測定のない方は優先度が下がりますので、極力抗体価の測定をお願いします。』
と、医学的に必要な方(小さいお子さん)以外の接種はなるべく避けるように医療機関も注意喚起するほどなのです。
※医療機関によって在庫が異なりますのでどうしても不安な方だけはお問い合わせください。
質問者:
え……解決策が打てないのに報道するってどういう事なんでしょうか?
◇「恐怖」を煽ると視聴率が取れる「中毒」になっている
筆者:
非常に単純な構造として、「恐怖」を煽ると視聴率が上がったり新聞の紙面が売れたりする構図があります。
ビデオリサーチの1万人に対する調査によると、
22年には、メディア総接触時間は330分と微増した一方で、テレビ視聴は19年と比べて30分 減少して135分まで減ったようです。
メディア種別の接触時間シェアで比べると、54.1%から40.8%と19年に比べると13.3ポイントも下がっています。
しかし、こうしたテレビ視聴時間減少傾向は20年についてだけは特異な結果となっていました。
コロナの「緊急事態宣言」によってメディア接触時間の総量は391分に急伸し、テレビを視聴した時間も179分(接触時間シェアは45.9%)に一時的に増えたのです。
質問者:
確かにあの時期はテレビで情報を集めていたような気がします……。
筆者:
このことから「病気の恐怖を煽る」ことが「テレビにとっての最善」という状況になっているわけです。病気となれば誰でも罹る可能性があるので万能の視聴率上昇要因という事です。
恐らくはワクチンの供給面で、はしかは解決できないから中期的に煽り続けられるためにやっているのだろうと僕は推測しています。
コロナで陽性者数を速報するだけで視聴率が稼げた時代から比べると視聴率が落ちているので、はしかは「次のチャンス」と思っているんでしょうね。
今メディアの報道は「ビジネス」という面において最良の選択をしているという事です。
番組の途中や終了時「ご覧のスポンサーの提供でお送りします」と名だたる企業が羅列されていますが、国民のためではなく「スポンサー様」のために番組を作っているという事がよく分かります。
質問者:
しかし、報道は多くの方が目にするわけで「ビジネス」を重視しすぎても困りますよね……。
筆者:
マスメディアは三権分立の外にある「第四の権力」と呼ばれるほどの存在ですからね。
公益性が非常に高いと言えます。
はしかはマスクや手洗いでも感染を防ぐことが不可能な上に、
不安を煽って国民がワクチンの予約について医療機関に電話をしても、
「供給が足りないので予約できません。済みません」と応答させるだけ誰にとっても時間の無駄と言えます。
せめて供給が再開し安定するまで報道しないのが「社会としての最善」と言えると思うんですがね。
ここ半月ばかりはしかについて特に目に余る報道と言えると思います。
100%嘘を言っているわけでは無いんですが、
ワクチンが不足していることや過去に比べてそこまで多いわけではないという事はほとんど言わないので「偏向報道」と言えると思うんです。
質問者:
しかし、国民や医療機関にとっては「いい迷惑」ですよね……。
筆者:
情報を受け取る側としても情報を色々な側面から入手し、
総合的に考えるべきだと思うのですが、やはり現代人は忙しいですからね。
僕みたいに比較的時間に余裕があって情報を集めて発信することが趣味みたいな人間じゃない限り、
なかなか難しいんじゃないかな? というのが正直な感想です。
質問者:
メディアの方から変わってもらうしかないという事ですか……。
筆者:
マスコミは無意味なところに力を注がないで欲しいと思います。
それより、国際情勢や国内の移民問題、経済状況などもっと重要なことはいくらでもあります。
お金ではなく、社会正義でもって活動して欲しいように思いますね。
それが出来なければ消滅していただいたほうが国益になると思います。
質問者:
しかし現実には消滅してくれませんよね……。
◇今後のためのデジタルデトックスと腸内環境改善
筆者:
メディアが変わることが期待できないとなると、
情報を様々な方向から集める暇がない方は、
むやみやたらに情報を目にしないことをお勧めします。
いわゆる「デジタルデトックス」ですね。
テレビだけでなくネットニュースなどについてもシャットアウトした方が良いと思います。
質問者:
いっそのこと見ない方が良いという事ですよね……。
前も提言されていましたがそれは難しいのではないかと……。
筆者:
もしくはこういった「報道機関は儲けに走っている」
「メディアは金儲けに走り社会正義のために動いていない」という事を頭に入れて、
いちいち反応しないことですね。
いずれにせよ、僕たち一般国民側も何かしら心理的対策をしなくてはいけないでしょう。
質問者:
なるほど……。
話は戻るんですけど、ワクチンが無いとなるとはしかに対する対応策は無いのでしょうか?
筆者:
コロナでもそうだったのですが同じ場所にいても感染した方と感染しなかった方というのがいらっしゃったと思うんです。
その差は何かと言いますと「運」もあると思うんですが、
色々反論もあるかもしれませんが「自己免疫力」の差だと僕は少なくとも思います。
特に腸内環境を整えることで全ての免疫力が上昇することが分かっています。
糖質制限や小麦制限や運動、睡眠の質の向上などが大事になると思います。
ただ、あまりにも過度な食事制限はストレスが溜まりすぎますし、
友達と外食することすらできなくなります。
逆に万病のもとになってしまうために食事制限と健康はバランスが非常に大事になると僕は考えています。
その塩梅は各自調整していただければと思いますけどね。
質問者:
制限が厳しい場合は何を食べたらいいんでしょうか?
筆者:
僕は基本的に健康食品の足し算より悪いものを食べない引き算と思っていますが、
それでも誰でも手に入る健康食品としては納豆や味噌などの発酵食品。ワカメなどの海藻類。もうちょっと余裕があれば塩(自然塩)や醬油などの調味料の質の向上をお勧めしていますね。
あんまり色々な病気怖がり過ぎると精神的マイナスなので、
日々の積み上げで「適度に恐れる」ことが大事だと思います。
質問者:
なるほど……怖がり過ぎては体に毒ですよね……。
筆者:
そういうことです。かといって全ての病気を軽視しするわけでは無いですがね。
という事でここまでご覧いただきありがとうございました。
今回は「はしかの報道」は「マスコミのビジネス」ではないか?
腸内環境を整えることが一番の健康対策で
マスコミ対策にはデジタルデトックスである。
という事をお伝えさせていただきました。
今後もこのようなマスコミの問題や政治・経済について個人的な解説を行っていきますので、よろしければ他の作品もご覧ください。