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悪役令嬢は執着されてハメられる  作者: ちょしゃなげ
第4章
49/58

エルバーラの献身

いつもアクセスありがとうございます。


読んでいただけるだけで、

豆腐メンタルの身では、すごく励みになります。


エルバーラ視点です。しばらく続きます。

 シャルモン殿下の黒魔術を解くーー。


 そう決めて機会を伺ってから、ずいぶん時間がかかった。

 それはシャルモン殿下の側に、必ず侍従がいて目を光らせているから。

 それに黒魔術を解くために必要な〈光魔法〉を私自身がまだ使えなかったからだ。


 私は、光達(ようせい達)にどうすれば、シャルモン殿下にかかっている黒魔術を解けるか聞いた。


 洗脳や呪いは魔族が使う、闇魔法に分類されるらしい。でも、闇魔法は人間には使えず、魔族特有魔法らしい。


ーーじゃあ、王妃様は魔族!?


 とびっくりしたら、王妃様はちゃんと人間で、魔族の力を込めた魔導具を使ったんじゃないか、ということだ。


ーーじゃあ、その魔導具を壊せばいい?


 とも思ったんだけど、駄目らしい。


 そもそも、呪いは継続的に縛るもの、洗脳や魅了などは魔導具から瞬間的に、相手に向けられるものだという。


 じゃあ、第二王子はというと魔導具を媒介に、闇魔法で洗脳をされ、そのまま王妃の魔力で維持されている状態らしい。使った魔導具とは関係なくなるとのこと。


ーー王妃様どんだけ魔女なの!?怖すぎる!


 と思ったら、人間は情念の塊だから、それに反応して魔法が継続されたり強くなったりすることは、割と人間にはあること、なんだとか。


ーーつまりは、王妃様は第二王子に人形のままでいて欲しい、って強く思ってるってこと?


ーー側妃様がそれだけ憎いのか、継承問題で排除しておきたいから、なのか・・・。


ーーでもその状況で、私に黒魔術を解けるの?


『できるよ、エルバーラは〈光魔法〉持ってるもん』


 そう言われて、ラノベのノリで「ステータス」と呟けば、目の前にいつか見たゲームのステータス画面が出現する。


  名前/エルバーラ=フランチャスカ


  所属/人族転生科(元日本人、転生者)

  年齢/5歳(34歳)

  HP:80

  MP:4000

  スキル:土、緑、光魔法(制限中)

  特殊スキル:異世界知識

  役目:『悪役令嬢』

  運命の轍わだち:乙女ゲーム

    『真実の愛なんて信じません。

       成り上がりの私がすべて決めます』

  通称:『ワタ決め』             」


 いつ見ても、ツッコミどころの多いステータスよね。若干変わっているけど。


「この世界の標準が分からないから、体力がある方なのかないのか分からないけど。比べて、MPが多すぎない?」

 光達はくすくす笑いながら、人のステータスを覗き込む。


 ーーいいけどね・・・むん!


『エルバーラなら、もう土・緑魔法は使えるよ』

「土と緑だけ?」


『人間は祝福を7歳にもらう仕組みでしょ?』

「祝福?教会でしてもらうアレ?」


『7歳まで人王が制限してるだけ』

「人王が制限・・・。神様って、子供用絵本の〈人王〉なの?」

『知らない〜』

『神様は神様!人間あがめるの、人王』


「別ってこと?じゃあ妖精は違うの?」

『あったりまえー』

『妖精たたえる、妖精王!』

『神様は、どこかにいるー』


 神様は漠然とした存在で、神話の7王が祀っている氏神様ってところかしら?


 それが人間の場合が〈人王〉で、妖精の場合が〈妖精王〉ってことかな。


「それでどうすれば、光魔法が使えるの?」

『頑張って!』

「え・・・」

『頑張って、魔法使えば良いじゃない?』


「まさか・・・根性論なの?」

『制限ぶっ飛ばして、頑張れ〜』


 ーー分かっていたわよ、妖精がいい加減だって!でも、もうちょっとなんか、アドバイスがあったっていいじゃない?


『頑張って!』

『頑張れ!』

『エルバーラ、制限突破っ!』

『突破、突破!』

『目指せ〜頑張れ〜』

『制限突破〜〜っ』


ーードラ○ンボー○かい!!限界○破?くすっ。



◆◇◆


 ということで、こっそり夜中、うらびれた庭に来ました。


 私の寝起きする部屋は、本館の端、寂れた小さな庭を挟んで建てられた、小さな別館にあった。

 元は庭師夫婦の住居だったとかなんとか。


 養女になったものの義母に嫌われ、侯爵からも第二王子の婚約者という立場しか求められていない現状では、本館の部屋を与えるメリットがないのだろう。


 見てほしくない事も多いだろうしね。悪行だらけの家っぽいし。なので決まった時間と呼ばれた時にしか本館に行くことはない。


 幼いエルバーラには、家族と離れ孤独を感じるこの環境も、私にとっては、むしろ大歓迎だった。


 衣食住は整えられ、朝昼晩と3回侍女やメイドが世話をするために、別館に来てくれるし、夜中には庭をうろついても咎められることはない。


 いい距離感だ。そして、魔法の練習をしやすい環境でもある。


「私の使える魔法が、火魔法とかでなくて良かった」

 土魔法や緑魔法は、庭で使っても気づかれにくい。


『エルバーラ、土魔法下手』

『下手くそすぎる』

『エルバーラ、才能ない』

『人間の子供、こんなに下手?』


ーーやめてください、私のせいで、人間のお子様すべてを下手くそ認定するのは。


 地味に凹む。

 光達の上から目線の指導の元、なんとか魔法の練習を繰り返す。


 だか、土魔法では雑草1本の根っこがちょこっと持ち上がるだけ。

 緑魔法は葉っぱの先が3mmぐらい伸びただけ。


『こんなにできない、人間?』

『だからエルバーラがトクベツ』

『特別ヘタ』

『魔力は十分だよ?』

『声が小さいから大きくする?』

『それじゃあバレるよー』

『やっぱり根性じゃない?』

『情念だよ』

『第二王子への愛情よ』

『魔法への理解だ』

『違うよ、全部だよ。全部足りないんだよ』

『そうよ、エルバーラ足りない』

『やっぱり突破だ!』

『突破、突破!』

『制限突破っ!!!』


 私は悟った。図書館に通い、本で基礎から勉強することにした。


 そして夜な夜な、魔法を試す日々。

 

 うるさい光達とーーいつの間にか迷い込んできた野良猫とともに、修行の日々が穏やかに過ぎていった。



ちょいちょい有名アニメ、漫画の名言?によわせあります。

突っ込みたいと思いますが、ゆるく流していただけると。。。祈


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