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悪役令嬢は執着されてハメられる  作者: ちょしゃなげ
21/27

開始前2

注意:ジェンダー発言があります。

 あくまで異世界キャラクターのいち意見です。

 令和時代にはこういうコメント付けておくべきなのかな、と思い一応追加です。合わない方はそっと閉じてください。

「ギーヴ君、あなたがフランチャスカ候爵家と懇意にしてると聞いたのだけれど、それはどういうことかしら」

 

 そう聞かれて返答に困ったまま、僕はお祖母様達とハナさんとともに応接室に落ち着いた。ちなみにテドさんは挨拶だけすると、さっさといなくなった。


 女性陣の中にポツンと残された、か弱い僕。

 侍女のアンナに入れてもらった紅茶を味わいつつ、僕はどうしたもんかと考える。

 ちらりとハナさんを伺えば、かすかに瞳を左右に動かしている。


ーーモーグやエルバーラのことは言えない。。。か。


「ギーヴ君は派閥の事をどれぐらい勉強したのかしら?」

 ハナさんが茶請けのクッキーをつまむ横で、リンダお祖母様の質問に僕は背筋を伸ばす。


「勉強は始めています。関わりのある家からですが。モーグ家が中立派、フランチャスカ侯爵家が王族派で、ワッツ辺境伯爵家が貴族派だというのは知っています。バランスが大事ですから、明日のパーティーにも各族派にも招待状を送っています」

 リンダお祖母様にそう答えると、トリッシュお祖母様は几帳面に頷いてくれる。


「モーグは永遠の中立派だ。ギーヴィストも誰と婚姻を結ぼうが中立派であることに変わりない」

「はい、テドさんにもそう聞いてます。その上で、誰と姻戚関係を結んでも良いと聞いていました。そうですよね、ハナさん」


「うーん、、、そうそう。でも今はもう王女様との婚約が内定してるから」

 言いながらのんきなハナさんはいつも通り、紅茶を美味しそうに味わってる。


「リンダはあの男を魔獣より嫌っているからな、その子供に関わるのも、仲良くするのも、触れるのも嫌なのだろう」

「あら、それだと私がトリッシュみたいなただの潔癖症よね。私は本気でフランチャスカ候爵(クズ)を嫌いなだけ。だいたい訳あり家門なんて、可愛い孫に関わってほしくないわ」

「同意だな」


 クズ。確かに侯爵はクズだし、ジェムニームはクズ予備軍だよね。エルバーラの事がなければ、僕だって関わろうとは思わなかったと思う。


「私はね、野蛮な辺境伯夫人よ。それでいいし、社交界で随分と好き勝手言われてもきたから、誰かにうるさく言うつもりはなかったの。だけど、ほら、ハナスティアはこんな性格になってしまったし」

「お母様っ」

 ハナさんがわざと膨れた顔をする。それを見ながら、姑であるトニッシュお祖母様は、鬱々と言う。


「確かに。我が家に嫁いで来てくれたことは感謝しているが、あの女(クリス)を好んで受け入れる感情ばかりは理解できん」

「クリスティーヌは私の愛すべき人です」

 きっぱり言い切るハナさん。


「そこが理解できん」

「女同士のアレはねぇ、、、楽しいのかしら?戦場では男同士はよく聞くことだけれど、アレって単にシモの我慢が効かないっていう生理的なものでしょう?女同士の精神性って、また別物よね?ーー平和になったってことかしら」

「お母様、ギーヴ君の前でやめてください」

 大雑把にまとめようとするリンダお祖母様に、ハナさんが本気で睨みつける。


「リンダはおおむね単純すぎる」

「感情がこじれると厄介なことくらいは知ってるわよ」

 リンダお祖母様の当てこすりに、トニッシュお祖母様が口をへの字にする。


 現状、お祖母様達から見れば、厄介なことになっているらしい我が家を、ハナさんやテドさんは幸せな家族だと言う。

 僕もそれでいいんだけどね。


「話を本筋に戻すとね、ギーヴ君がフランチャスカ家と幼馴染?交流?とにかくクズと仲良くすると思うだけで、リンダお祖母様は感情が激しくこじれちゃうの」

「はぁ~」

 気の抜けた返事が出つつ、これは厄介だぞ、と思う。


 最終的に僕はエルバーラとの結婚に持っていくつもりだ。いやしたい。エルバーラと結婚する。政略でも、嫌われても、契約結婚になっても、だ。


 エルバーラの気持ちを懐柔するだけでも、大変なのにお祖母様達の妨害が有りそうな、この先に気づいて、僕は本気で危機感を覚えた。


「で、でもお祖母様。ジェムもエルバーラもまだ子供で、家門に影響してない今だからこそ、仲良くするというか。侯爵とは別物だし、自分と違うタイプとの交流は大事といいますか」

「そうね。親は親、子供は子供。でもね私が嫌いって言う以外にも理由ができたのよ」

「できた?」

「久しぶりに辺境から出てきたから知らなかったのよね、王妃様の嫌悪感が増してるの」

「王妃様?」

 思ってもいない名前が出てきた。


「フランチャスカ侯爵の出しゃばりぶりよ。昨日久しぶりだからってお茶に呼ばれたのよ、そこでね」

「・・・」

「今ギーヴ君は王女様の婚約者でしょ?フランチャスカ侯爵の嫡子や側妃の息子の婚約者と仲良くする事に、王妃様が多分過剰反応されると思うの」

「もしかして王位継承争い・・・ですか」

 

 そういえば、僕が婚約した王女と王太子は王妃様が産んだお子で、第二王子だけ側妃のお子だ。

 まったく考えていなかった。これぞ、貴族社会。

 過去のモーグ家当主の日記のせいで、王家対モーグ家という大枠ばかり見ていた。


 エルバーラは第二王子の婚約者だから・・・フランチャスカ侯爵が後ろ盾になる?

 僕は王女の婚約者になるからーー距離を取った方がいい!?



更新は当分10時~21時の間の不定期時間です。

無理せずゆっくりリハビリです。修正多くてすみません。

だんだん少なくする予定です。

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