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イバンのばか  作者: 夜間三
第三章 妖精
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1.端緒

「あなたは、ひとりぼっちになってしまったのね」


「……ひとりぼっち?」


「そう。本当はそんなはずではなくってよ。本来ならばあなたはここでたくさんの家族に囲まれて、独りきりで寂しい思いはしなくて良かった」


「じゃあ……どうしてひとりぼっちに?」


「人間のせいですわ」


「人間?」


「我々のこの美しい世界に侵略してきた――敵。傲慢な人間は自然を支配できると思いこんで、自然と調和して暮らす我々のことが邪魔なの。それゆえ、我々を駆逐しようとしている……」


「ひどい奴らです」


「あなたは、無事だわ。とても幸運なこと」


「わたしは……ここにいます」


「今に同志が来るわ。あなたを救うためにね」


「何から救うのです?」


「おぞましい、侵略者から」


「戦うってことですか」


「戦わなければ全てが滅ぼされてよ。あなたの命も、いとも簡単に奪われてしまう」


「じゃあ……戦います、わたしも」


「あなたも?」


「助けてくれるんですよね?」


「――ええ。もちろんですわ」

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