二話「剣姫」
お久しぶりです。少し余裕ができたので書きました。文章力に関しては気にしないでください。終始こんなかんじです。
前回のあらすじ
紬美じゃなかった。
「アリ...ア?紬美じゃないのか?」
「あぁ、先程もいったようだが私はツグミとやらではない。」
「そう...か」
気づいたら知らない場所にいて、隣には紬美そっくりの女性が横たわっていた。そんな状況に理解が追い付いていないようすの理央。
「聞きたいことが在りすぎる...」
「それに関しては同意だ。といっても、私はなぜこんな場所にいるのか...の一つだがな。」
「それもこの洞窟の外に出ればわかる。....それで?お前の聞きたいこととはなんだ?わかる範囲なら答えてやる。」
見ず知らずの場所で見ず知らずの男と一緒にいるのに冷静を保ったままのアリアに理央が聞いた。
「まずここはどこで君は誰なんだ?」
「はぁ....人の話を聞いていない上に物覚えも悪いのか...重症だな」
「さっきも言っただろう、私はアリア。そしてこの場所に関しては外に出てみないとわからない...と」
「う...」
理央に人の話をおとなしく聞いているほど心に余裕はなかった。
「と、とにかく!外に出ればここがどこかわかるんだろ?なら外に出よう!」
「...そうだな」
二人は外に出ようと立ち上がり...そして異変に気づいた。
「あれ?...この場所...どうやってでるんだ?」
この洞窟の空間には出口や道などはなかった。
「これは...魔力結界の類いが...」
「魔力だって!?」
皆、一度は聞いたことがあるであろう魔力、そう、お察しの通りゲームや漫画やアニメなどといったものに出てくる魔力である。
隠れオタクだった理央にはそんなファンタジーめいた素敵な言葉に過剰な反応をせざるを得なかった。
「魔力!薄々感ずいてはいたがやはりここは異世界!そして俺はあのひったくりに刺され一度死んで転生した!」
「そしてこの状況!俺の幼馴染みそっくりの女の子と魔力結界という名前からして簡単には破れそうにない場所に閉じ込められた!」
「そこで目覚めるのが俺の真なる力!さぁ!目覚めよ俺!目覚めよ眠っていた我が力よ!」
理央はオタクモードの時にのみこうなる、そして中々止まらない。
(急にうるさくなった...)
「魔力について少しは知っているようだな。なら説明はしなくてすみそうだ。」
「ふっ、なめてもらっては困る。こと俺ほどの隠れオタクにもなると王道中の王道、魔力について一時間は語れるぞ?」
「いや必要ない。...それにこの程度の魔力結界ならすぐに壊せる。」
バッサリと切り捨てられたこと以前に聞き捨てならない言葉...
「え?...壊せるの?」
「あぁ、なめてもらっては困る。これでも私は「剣姫」だ。」
「え?「剣姫」?」
その言葉に理央が驚いているとアリアは右手を払った。
岩が崩れ落ちる爆音の中で一筋の光が指してきた。
「外だ、出よう。」
「あ、はい」
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