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カナ
あれからなんにちかたって、カナは小川のふちにある石にすわりながら、かんがえていました
あの赤い実の枝とふしぎなできごとのことです
あの月の精のことばをおもいだします
「まわりのひとがおもい、きおくするきみのすがたもまたきみのたましいのいちぶなんだ」
じぶんのたましいは、じぶんのなかだけじゃなくてまわりのひとのなかにもある
カナは、なんとなく、それをうれしいとおもいました
なわとびをぶんぶんとふりながら小屋へとむかうと、あの枝をかくしてしたしげみのしたに、赤い実をみつけました
カナは赤い実をてにとると、ちょっとまよってから小川になげました
ながされていく赤い実をみながら、カナはちょっとだけおとなになれたきがしました
ふと、犬のなきごえがきこえました
「ジェフ!」
自分をみつけてかけよってくるジェフと、とおくからてをふるバートンさんをみながら、カナはわらいました
おしまい
とりとめのない稚拙な文章ですが、昔から自分の中にあった物語を書いてみました。
小さな子供にもよんでもらえれば幸いです。