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異世界を平和にすることも二人ならできる!  作者: 青藤 清也
第1章 異世界生活始めました!
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デュオン・レイズ・アトラディア 中編

すいません、終わりませんでした!!

能力解説等が思ったより字数を取ってしまいました。本当にすいません!

さて、食事の続きといくか。

俺は先ほどいた隅っこに向かい、食べかけの料理を取って食べだす。


また周囲を見渡すと、いつの間にかダレイスのグループにリリーナが加わっていた。紹介でもしているのだろう。


ん?アリエルとミューズが一緒にいる?いや、それ以外にも何人か子供達がいるな。その中の1人の男と口論しているようだが…一応兄として行っておくか。


俺はアリエルの方へと歩を進めた。


「アリエル?どうかしたのかい?」

「お兄様!この男の子がミューズをよこせって言ってくるの!」

「よこせと言ってるじゃない!ウチで雇うと言っているんだ!大体お前は誰なんだ!」

「ご紹介が遅れました…私の名はデュオン・レイズ・アトラディアと申します。」

「またアトラディアの子どもか…いいか!俺の名は

オルガス!オルガス・ベルグ・ルークニスだ!こっちはわざわざ即位式に出向いてやってるんだ!だからさっさとその女をよこせ!」


ルークニスってことはメイガスさんの孫ってことか?

またアトラディアの子どもって…アリエルがお兄様って言ってる時点で気づけよ。てか、結局よこせって

言ってんじゃねえかよ。


「ミューズはまだ5歳ですよ?仕事もままならないですし…雇う必要がお有りなのですか?」

「将来そいつは俺の女にするのだ!」

「それは妻にするということでしょうか?」

「どこにメイドを妻にするやつがいる?俺は王子だぞ?せめて貴族でなければ妻にはとらぬ!」


こいつ最低だな…と言いたいところだが、この世界では一夫多妻が認められているし、貴族がそういう目的でメイドを雇うことも不思議ではない。こういう考えを持つのは俺が日本での記憶があるせいだろう。あとダレイスが妻をエレーナ1人しか取らないことだ。ドリューも1人しか妻を取らなかったらしいが、ドリューの父親は5人の妻を取っていたと聞いたことがある。やはりそこは個人の問題なのだろう。


つまりミューズをメイドとして雇いうが、将来そういうこと目的で雇うということか…


「ミューズはどうしたい?オルガス様の元で働きたいかい?」

「お兄様!ミューズを渡すつもりなの!?」

「これはミューズが決める問題でもある。ミューズにも考える権利があるんだ。」

「いいかいミューズ、おそらくあっちの方が給料はいい。だが父親と母親とは別に暮らすことになる。当然、僕やアリエル、リリーナお姉様とも別れることになる。会えない距離ではないけれど、いつ会えるかは分からない。それでもミューズはオルガス様の方がいいかい?」

「私は…ここがいいです。デュオン様やアリエル様と離れたくありません…」


俺はオルガスの方へ向き直す。


「そういうわけなのでオルガス様。このメイドをそちらに渡すことはできません。」

「なんだと!この俺が言っているんだぞ!いいから渡せ!」

「渡さないって言ってるじゃない!それにミューズも自分の意思で行かないって言ったんだから、諦めてよ!」

「うるさい!俺が決めたんだ!どけ!こいつは連れていく!」

「きゃ!!」

「ア、アリエル様!?…い、痛いです!」


オルガスはアリエルを突き飛ばし、ミューズの手を強引に掴み。


「いいから来い!」


さらに引っ張ろうとするが…俺がオルガスの腕を掴みそうさせない。


「なんだ!お前も邪魔する気か!」

「その手を離してください…そしてアリエルとミューズに謝ってください。」

「なぜ俺が謝らなければならぬ!ええい、その手を離…い、いて、いたい!いたいっ!!」


俺はオルガスの手を捻り、強制的にミューズから手を離させる。


「アリエルとミューズに謝ってくれたら離します。」

「わか、わかった!俺が悪かった!!」


俺は手を離しオルガスに告げる。


「もうウチのメイドにちょっかいをかけるのは止めてください。」

「こ、この…よくもやってくれたな!」


騒ぎすぎたせいだろう。ダレイスのグループとドリューのグループがやって来て…


「どうした?何かあったのか?」


ダレイスが訪ねてくる。


「すいませんお父様…オルガス様に手をあげてしまいました…」

「違うのよ!この子が私を突き飛ばして無理矢理ミューズを連れて行こうしたの!それをお兄様が助けてくれたのよ!」

「…最初から詳しく教えてくれるかい?」


俺はダレイス達に起こったことを話した。


「なるほど…今の話に間違いはないかい?」


ダレイスはオルガスや周りにいた子どもに確認をとる。周りの子達も頷いてくれる。


「てことはオルガス、お前2歳も年下の子にやられたのか?しかも、女の子に手を出すとは…どうなってんだアルガス?」


メイガスはオルガスとアルガスに問いかける。


「すまねぇ俺の責任だ。少し王族の世界を見せてやろうと思って連れてきたが…まだ早かったみたいだな。デュオンにアリエル、それとミューズ…悪かった、俺の息子が迷惑かけた。」


アルガスは俺達に非礼を詫び頭を下げてくる。オルガスはメイガスの話を聞き、驚いた顔で俺とメイガスの方を交互に見る。


「アルガス、お前もちゃんと謝れ。」

「さっきは俺が悪かっ…すいませんでした。」


オルガスもアルガスに催促され詫びてくる。上から目先な態度で謝ろうとしたが、アルガスに睨まれて素直に謝罪した。


「アルガス様まで謝っていただかなくても…オルガス様にも謝っていただけましたし充分です。アリエルとミューズも大丈夫だな?」

「お兄様が許すなら私を許します。」

「私も…大丈夫です。」


アリエルとミューズも納得したようだ。これにて一件落着と言わんばかりに張り付いていた空気がなくなっていく。


「おま…デュオンが5歳って本当なのか?」


オルガスが俺の年齢を確認してくる。


「ええ、先日5歳の誕生日を迎えました。」


俺はどうどうとオルガスに教える。


「そ、そうか…デュオンはしゅ、修行とか…してるのか?」

「修行はまだしていませんが、5歳になったので鍛えたいという気持ちはありますね。」

「お、俺も最近修行を始めてな。剣技を教わってるんだ…」

「最近じゃなくてもう半年だろう?向上心がないから、そうなるんだ…」


口を挟んだのはメイガスだ。


「俺は今日からマジメに修行する!絶対強くなる!」


どうやらオルガスは俺に修行すらしてない俺に負けたのが、そうとう悔しかったらしい…

まぁ、俺は多分転生者としてステータスに補正があるのだろう。

そういや、この世界では自分に強さとかってわからないのだろうか?前に心の中で『ステータス』と強く

念じてみたが何も変化がなかったのだが…。

そんなことを考えてる間に…


「やっとマジメに修行する気になったか…そうだ強くなれオルガス!強くなればお前のことを好きになってくれるお前も現れるようになる。」

「ただ、強いだけじゃダメだからな?相手が怯えるだけだ…だから強くて優しくなきゃダメだ。」

「わかった!俺は強くて優しい男になる!」


メイガスとアルガスの言葉に力強く答えるオルガス。

俺が考えている間に良い方向に話が進んだっぽいな。


「俺は強くなる!だから…デュオンにも、いつか勝ってやる!」


オルガスは高らかに宣言した。俺は少し驚いたが…


「ええ、僕も負けませんよ。」


空気を読んで言葉を返す。その証拠に周りの大人達は

満足そうな顔をしている。

次回、ステータスが明らかになります!


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