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異世界を平和にすることも二人ならできる!  作者: 青藤 清也
第1章 異世界生活始めました!
13/14

ジェイド・ブルーフィズ 後編

ジンの後編です。前回から使っていたのですが

SP=スキルポイントの略です。

「お前には…魔王になってもらいたい。」


「…俺が魔王を目指すのか?」

「そうだ。ルシファーには魔王になってほしい!」

「ジェイドはこの世界を破壊したり、蹂躙したいのか?あるいは力と恐怖で支配したいとかか?」

「どっちもハズレだな。俺は世界を平和にしたいんだ!」

「なら、なおさら俺が魔王を目指す意味がわからんな…この世界にはもうすでに7体の魔王が君臨しているのだぞ?俺がジェイドと共に魔王を倒した方がいいのではないか?」


え?ウソ…7体もいるの!?聞いてないよそんなこと…てか、なんでルシファー君は知ってるの??


「ルシファー…何故魔王が7体もいることを知っている?」

「俺は高位の存在だからな…この世界の常識や一般的な知識は頭の中に入っている。ジェイドは知らなかったのか?」

「知らなかったが…想定内のことに過ぎない。」


確かに7体もいるのにはビビったが、魔王が複数いる場合も想定済みである。


「いいかルシファー。俺がこの世界に転生したのは憧れや冒険がしたいという探究心があったからだ。

俺が前にいた世界は正に平和そのものだった。魔王どころかモンスターもいない。手から火の玉出すようなやつもいない実に平和な世界だったんだよ。

だからこそ俺はこの世界に行きたいと思って転生というリスクを背負ってまでやってきたわけだ。」


ルシファーは話を聞いてるが疑問を浮かべたままだった。


「安心しろ本題に入る。つまり、そういう風に転生する奴がいるわけなんだが…大抵問題が起きる。何故なら俺みたいな転生者は基本強いスキルを持っていたり、ステータスが高いからだ。それで小さい問題を片付けていくと…ほぼ間違いなく魔王と戦うんだよ。」

「魔王と…戦うのか?」

「そうだ。何故なら魔王にとってそういう存在は目障りだからな。だからその存在を消そうとする。」

「…つまり俺が魔王になれば争いごとがなくなるかもしれないと?」

「そういうことだ。まぁ魔王が7体もいるんだったら少なからずイザコザはあると思うが…お前が魔王になれば抑止力にはなるはずだ。」

「なるほど。つまり俺はジェイドの世界を楽しみたいという理由で魔王になるわけだな…。」

「不服か?」


俺はルシファーに問うが、ルシファーはククっと笑い言葉を述べる。


「いいや、実におもしろい。いいだろうジェイドの…我が主人の為に俺は魔王になろう!良識ある魔王にな。」


ルシファーの最後の言葉に俺は驚く。


こいつは…本当に賢いな。


俺は苦笑しながら答える。


「ああ。すまないな…。」


ルシファーはコクリと頷き、俺に背を向け行こうするが…。


「そうだ…悪魔の名前をいくつか教えてもらえぬか?」

「悪魔の名前?俺のいた世界のか?」

「ああそうだ。俺の配下ができた時に名付けたいのだ。」


そういうことならと俺は知りうる悪魔の名前を少しの知識と共に教えてやる。


「すまないな…それにしてもジェイドのいた世界は興味深いな。こんなに悪魔がいると思わなかったぞ。」

「俺が知らないだけで実際はまだいるけどな。

それと、ルシファー・ディアボロスと名乗れ。」

「ルシファー・ディアボロス…いいのか下の名前まで与えて?」

「いいよいいよ、1人だと限界あるからな。お前が魔王を目指す上で仲間を増やすことには賛成だし当然だと思ってる。配下も持つだろうから名前をつけることもあるだろう。そんな時ルシファーだけじゃ示しがつかない気がしてな…。」

「そういうことなら、ありがたくいただこう。

俺の名は今からルシファー・ディアボロスだ。」

「そうだそうだ。貰えるもんは貰っとけ、お前は俺が生体召喚で最初に生み出した存在なんだからさ。」

「そうだな…では行くとしよう。」


ルシファーは今度こそ背を向けると歩き出す。


「大丈夫か?」

「心配ない。俺は魔王になる男だからな。」


そういってルシファーは闇に消えていく。


「安心しろ。俺が成長して強くなったら会えるさ。」


俺は闇に消えゆくルシファーに言う。


「その時は魔王として歓迎しよう。」


姿が見えなくなったルシファーの言葉だけが返ってきた。


もうルシファーの気配は感じられなかった…。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺は布団に入りこれからのことを考える。


ルシファーは俺が思っていたよりも強かった…1年という期間であれほどの存在ができるだろうか?生まれてきた存在がたまたま当たりだった可能性もある。

どうせ時間はあるし、もう1体ほど試してみてもいいだろう。


そう結論付けた俺は究極召喚を発動する。


『【星穿龍】究極召喚スキルが発動されました。』


俺はノアペディアさんにベースは一緒だと伝える。


『はい。以前に生体召喚した際の基礎項目を反映します。それでは一球入魂スキル、用意周到スキルの選択をお願いします。』


そうだな…前回と少し変えてみるか。


選択する前に先にスキルを習得したい。以前〔剣〕スキルの習得条件を満たしていただろう?その〔剣〕スキルを習得したい。


『かしこまりました。スキルの検索をします…。

〔剣〕スキルが検出されました。〔剣〕スキルの習得条件は満たしています。現在〔剣〕スキルを習得される場合、必要なSPは1です。現在のSPは9です。習得しますか?』


俺はイエスと答える。


『それでは〔剣〕スキルを習得します。』


『〔剣〕を習得しました。』


一球入魂スキルで剣スキルを上昇させて、用意周到スキルで水属性を上昇させる。


『はい。以上の条件を一子相伝スキルにより譲渡します。』


生命核が青色になっていく。


ふむ、やはり属性によって色が変化するっぽいな…。

後は剣スキルがどのように反映するかだな。


俺はスキルを閉じると、またこれからのことを考える。


授業や戦闘について学べるのは…あと半年後か。

そうすりゃ堂々と本を読んでも不思議に思われないだろうし、わからない知識を聞いても大丈夫だろう。


俺はその日が来ること、その日が来てからのことを考える。


まぁ、あと半年くらいの辛抱だ。生体召喚という楽しみもあるしな…。


そう考えたところで眠りにつく。



あっ、そういえば普通の召喚試すの忘れてた。


ちょっと短いですが、区切りがいいので終わりです。次回から少し時間が流れジン・カブトが5歳になっています。

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