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異世界を平和にすることも二人ならできる!  作者: 青藤 清也
第1章 異世界生活始めました!
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ジェイド・ブルーフィズ 前編

やっとジンの話です。

〜海原 仁〜


この世界に生まれて3年が過ぎた…。

俺は今同い年くらいの子供逹と遊んでいる。何故ならここは孤児院だからだ。


いや、別に産まれて直ぐに捨てられたとか悲しいエピソードがあるわけじゃないよ?


ここの孤児院は俺の家族で経営しており、俺の家でもあるのだ。

なので、先ほどの説明にいたるわけだ。


いやぁ、俺も最初は焦ったよ?だって目覚めて気づいたら周りに子供がいっぱいいるんだもん。孤児院スタートかよ!?って内心ツッコミいれたくらいだ。

でも、年月が経てばわかることもあるわけで俺の家だとわかった時はスゴく安堵した。

そうそう、この世界での俺の名前と家族を紹介しておこう。


俺 ジェイド・ブルーフィズ

父 フューズ・ブルーフィズ

母 レナ ・ブルーフィズ

祖父 グレイブ・ブルーフィズ

祖母 ココル ・ブルーフィズ


正直、ジェイドはカッコよすぎる…名付けてくれた親に感謝するしかない。


ちなみに孤児院はこの4人と母の妹のセナの5人で協力して運営している。この村には学び舎がないため、 勉強を教えたり、仕事上子供が見れない人の代わりに子供を見てあげたりする。そのため周囲の人達の協力も厚く、俺が抱いていた孤児院=貧しいのイメージとは全然違っていた。


生活レベルでは他の家よりも少し良いくらいだ。


ここはオニトンザ大陸・スペイツ国領土である。

この村はポルノ村といって。現代社会だとヤバそうな名前だが…ここは異世界であるので周りの人も何ら気にしない。周囲が森に囲まれており、自給自足で全然生活でき、のどかで戦にも駆り出されない平和な村である。しかも少し遠くには街もあるのだ。少し上の年代の子供逹は田舎などと喚いているが、こんな好条件な場所は中々ないだろう。転生特典で恵まれているのかもしれない。


という訳で今日もぼのぼの過ごしている訳だ。


「今日ってステータスがわかるようになるんだろ?楽しみだな!」

「そうだね。ワクワクするね!」

「俺のステータスはお前より高いけどな?」

「いいや、俺の方が上だな!」


こんな会話を聞くまでは…。


え?ステータスの確認方法を学ぶってことか?てことはやっぱりステータスを確認するには何らかの方法が必要ってことだな。どうりでセオリー通りにステータスって念じても何も反応しないわけだ…。

これは、是が非でも盗み見るしかないな。


俺は現在3歳半くらいなのだが授業とか講義に参加することを許されていないため、この遊び部屋で大抵過ごすことになるのだ。


授業の時間になり上年代が部屋に授業部屋へと移動するが、俺はすぐには移動しない。何せ時間は限られているのだ俺は廊下に耳を傾ける。


少し時間が過ぎ授業部屋が騒がしくなる。おそらくステータスの確認の仕方を教える。みたいなことを言ったのだろう…てことは教える前に静かにさせるはず。


俺の予測通り、騒がしくなった後静かになる。


よし!このタイミングだ!


「トイレ行ってくる。」


俺は遊び部屋を監視している祖母のココルに告げる。


「はい、いってらっしゃい。」


ココルもそう返して俺の背中を見送った。


他の子供ならココルか他の大人が付き添うのだが、俺は1人でもトイレに行けることを何度も証明しているので、付き添いがいないのだ。


俺はトイレの前を過ぎて授業部屋のドアをバレないように少し開ける。


「それじゃあ、先生と同じ言葉を言ってください。」


ちょうど始まるようだ。母のレナが担当している。


「我、英知の理の中で己が魂を証明せよ…ステータス。」


生徒逹は同じ言葉を述べてステータスが表示されたのだろう。驚きや喜びの声をあげている。


「あと、このようにステータスを見せるように念じると他の人に見せることができます。」


レナの前にステータスが表示された。ここからではステータスの数値が見えないが…なるほど、念じればステータスを見せることができるのか。てことはそう念じない限り相手に自分のステータスは見られないということだ。


何せステータスの確認の仕方はわかったし、部屋に戻ろう。


それから少し時間が流れ昼寝の時間がやってくる。

俺は布団を頭まで被り他の人に聞こえないように呟く。


「我、英知の理の中で己が魂を証明せよ…ステータス。」


すると目の前にステータスが表示される。俺は布団から顔を出し、目を開けていると寝なさいと注意されるので…うすら目で確認する。


名前:ジェイド・ブルーフィズ

種族 :新人族 性別:♂ 年齢:3歳

職業:守護者.召喚士.空き2

レベル:1

STR100. CON120. GRD120. INT100.

AGL80. DEX110. LUK100. MAC110.

スキルポイント…10

固有スキル:【転生者】

特殊スキル:【水瀑龍リヴァイアサン】【星穿龍ディアボロス

スキル:なし

称号:龍の力を持つ者


となっている。表示前に【転生者】のスキルを使いますか?とか言っていたが得体の知れないものを使う気になれず却下した。


なので【転生者】のスキルを見てみる。


【転生者】ステータス補正、言語理解、転生認識、能力偽造、能力閲覧、能力説明。


なるほど、先ほどの【転生者】のスキルは能力説明のスキルを使うか?ってことだな…早速使ってみるか。


『【転生者】のスキルが発動されました。何について知りたいですか?』


なるほど…ノアの声でナビゲートしてくれるのか。ノアのやつ、また会えるってこれのことじゃねぇだろな?

まあいい、【転生者】の個別能力について教えてくれ。


『ステータス補正:ステータスに+補正されます。

言語理解:基本的な言語を理解、会話が可能です。

転生認識:福島 兜の転生者が認識できます。対象を視覚にいれた状態でノアの転生者と念じれば、他の転生者だった場合認識できます。

能力偽造:ステータス、スキルの偽造ができます。

能力閲覧:視界に入った者のステータス、スキルを見ることができます。

能力説明:ステータス、スキル、能力の説明・解説をします。現在使用されているスキルです。』


目の前に表示されながら、ノアが説明してくれる。


思ったよりも便利そうな能力だな。


職業の守護者.召喚士ってのは何だ?


『レベルが上がる時にステータスに+補正がされます。職業によって補正されるステータスが変化します。また職業専用スキルもあり、職業適性によるスキル習得時のスキルポイント・経験点が減少します。職業:守護者.召喚士の解説をします。』

『守護者:CON.GRDのステータスに+補正されます。防御系スキルを習得できるようになります。条件達成時に上位の職業にクラスアップできます。

召喚士:DEX.MACのステータスに+補正されます。

召喚系スキルを習得できるようになります。条件達成時に上位の職業にクラスアップできます。』


上級職もあるってことか…空き2とあるが、新職業は自動的に追加されるのか?


『いえ、新たに職業を追加する場合は任意となっています。条件達成時に自動的に職業を追加しますか?』


この職業は固定なのか?転職はできるのか?


『はい。転職は転職魔法・スキルによって可能です。今現在、海原様には転職する手段がございませんので職業は固定されたままです。また、転職後には転職前に習得した専用スキル・スキルを使用できない場合があります。この時、消費したスキルポイントは還元されませんので注意してください。』


なるほど。転職自体は可能だが、引き継げないスキルがあるってことだな。


とりあえず、新職業は取得可能になったら教えてくれ


『かしこまりました。新職業取得時にお知らせします。また、現在追加できる新職業はございません。』


よし。じゃあ俺の特殊スキルについて教えてくれ。


『【水瀑龍リヴァイアサン】究極防御、明鏡止水、才徳兼備、海内無双、用意周到です。個別能力の解説をします。

究極防御:究極の防御技が使えるようになります。

明鏡止水:精神抵抗力が上昇します。スキル使用時の必要対価が減少されます。

才徳兼備:周囲の好感度が上昇します。スキル習得時のスキルポイント・経験点が減少します。

海内無双:攻撃技の威力が上昇します。水中時にステータスが上昇します。

用意周到:任意のステータス・スキルを1つ上昇させることができます。』


『【星穿龍ディアボロス】究極召喚、一子相伝、自然淘汰、陰陽五行、一球入魂です。個別の能力を解説します。

究極召喚:究極の召喚技が使えるようになります。

一子相伝:専属配下・配偶子に力を与えることができますが、違う者に同じ力を与えることはできません。

自然淘汰:自然系の全ての適正を少し得ることができます。

陰陽五行:七属性の全ての適正を少し得ることができます。

一球入魂:譲渡・強化系のスキルを発動時に1つしか譲渡・強化できない代わりに飛躍的に能力を上昇できるようになります。』


…チートじゃん。これ…ただのチーターじゃん。

昨今流行りの弱小系能力とかじゃなくて、普通にガチなやつじゃん。いや、そりゃこういう能力を望んだのは俺自身な訳で不満なんて微塵もないんだが…なんていうか、こうあっさりとチート能力を貰ってしまうと逆に戸惑うというか…そうだよ!雛姉のおかげじゃんこのチート能力!あの人一体何者なんだ…。


俺はチート能力を獲得した雛姉について動揺を隠せない。


雛姉があの日、俺に水晶を渡したのは偶然とは思えない…使い道があの場所でしかないからだ。

ということは…雛姉はあの日ノアと出会うことも、俺とカブトが異世界に行くことも全て知っていたということだ…。もしかして雛姉は人間じゃくて何か特別な存在だったということなのか?確かにあの人は人間離れしたハイスペックな人だった…でも昔は年相応の子どもだったハズだ…。


ん?昔は年相応だった…?


俺はそこで疑問を覚える。


そうだ…雛姉も昔は普通の女の子と何ら変わりはなかった!中学の途中からバドミントンもさらに上達して…それと並行するように成績も伸ばしていった…。


そこまで考えて俺は1つの結論にたどり着く。


雛姉は…異世界転生者なのか?他の異世界に転生して認められるだけの貢献をし当時の年齢になり、あの世界に帰ってきた…その時に恩恵か持ってきたかした水晶を俺に渡した。この世界に転生しても大丈夫なように…。


雛姉の考えてることはわからないが…敵のボスとかいうオチだけは止めてくれよ…。


俺は不安に駆られるも現状どうしようもないことだと頭の隅に追いやり、ステータスの探求に戻った。

ジンの予想通り実は雛は転生者です。水晶は恩恵で貰いました。それをジンに渡しました。

おかげでチーターが誕生しましたね。カブトも十分チーターなんですが…ジンとは系統も違うので何とも言えませんね。

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