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遠い夏の物語
君といっしょの帰り道
てをつないで歩いたね
あかねいろの空見上げ
夢についてかたりあう
私は気ままな一年生
君はいそがし三年生
二人寄り添い歩いてく
遠い日々の物語
夏休みの美術室
後ろの窓側隅の席
君と私の指定席
真っ白いキャンバスを
自分の色に染めてゆく
時間はゆっくり過ぎてゆく
いつしか君は卒業生
私はいそがし三年生
違う人生歩いてた
遠い日々の物語
過ぎ行く日々に流されて
告白の言葉もいえないいま
私は一人で歩いてた
大人びた君の隣には
私じゃない人がいた
楽しそうにわらいあう
君の笑顔が苦しくて
ただひたすら悲しくて
遠く過ぎさった夏の日は
忘れられない物語