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短編:詩&エッセイ

君のことが素直に好きと言えず。

作者: 尖角

同棲してるカップルが別れる話です。


単純簡潔にしか書いてないので、補足としてそれを。



では、そんな作品を宜しくお願いします^^







 「愛してるだなんて嘘ばっかり!」


 「また、他の女と遊んでたんでしょ?」


 「私のことが大切だってあの言葉・・・」


 「・・・・・嘘つき・・・最低・・・・・」


 「もう・・・・・知らない・・・・・・・・・」











 そう言って、お前は玄関を開けて出て行った。



 本当は、お前のことが心から好きで、 止めたかった。


 お前が出てくのを見ているだけじゃなくて、 止めたかった。


 けど、俺には勇気がなくて・・・。  お前の腕をつかんで、


 「待ってくれ! 俺が好きなのはお前だけだから!!」って、、、



 そんな簡単なことすら言えずに、 ただ黙ってお前を見送った。





 今頃、お前は思っているんだろうな。


 「別れてよかった」 「好きになったのが馬鹿みたい」って。



 けど、俺は忘れてないよ。  忘れるつもりもないよ?


 あの日誓った、「死ぬまで笑っていような」って言葉を。




 あの日の私はどうかしてた。


 そんな風に思ってるのかな?   チクショウ。






 だけど、俺にはもう、どうすることもできない。


 実際、今日 女と会ってたのは事実だから・・。



 けど、全部をあいつの所為にするつもりはないけど、


 あいつが「好き」「付き合って」だなんて言うもんだから。



 それだけならよかったんだけど、俺がそれを断ったら、


 泣きながら「一度だけでいいから、デートして・・・」


 「じゃないと、あなたのことを忘れることが出来ないよ」って。



 くっそ。


 なんで、俺は断らなかったんだ。 なんで、断れなかったんだ。



 こうなることはわかっていたはずなのに・・・・・。  チクショウ。




 何度も、何度も、お前に愛しているっていう機会はあったのに。




 こんなに近くにいて、毎日 同じ飯食って、同じベッドで寝て、


 それで「愛してる」だなんて付き合い始めてからは一回も言わずに、


 お前を黙って見送ることしかできないなんて・・・  最低だよな。

















 なぁ、 我儘な話だけど、  もしも。


 もしも、何年後かに逢うことが出来るのなら、


 俺等は笑って「久しぶり」って言えるかな?




 なぁ、  お前はさ、自分勝手なこんな俺を、


 再会するときまで、忘れないでいてくれてるだろうか?









































 ごめんな?  最後の最後まで好きって言えなくて―――――



















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― 新着の感想 ―
[一言] 今からでもいい、遅くてもいいから「好き」の一言が欲しい...。 と、彼女に感情移入しちゃいました;; 女性は、態度以上に言葉を欲しがる人種?ですもんね。 諦めないで、もう一度彼女と話してほし…
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