白銀の白桜
このゲームが始まって十日も過ぎ、誰もまだ第一層のボスにたどり着いていない。
僕はこの十日間でLv.30以上に達した。
そして今日
森へ行く途中、広場で大勢の人たちが集まっていたので僕もいってみた。
「第一層のボスの居場所がわかった」
「何だって!!」
思わず口してしまう程驚いてしまった。
「今日、みんなに集まってもらったのは、ほかでもない。一層のボスを倒し、駆け上がってこのゲームをクリアするぞー!!」
「オォー!」
みんな勢い良く返事し、「絶対このゲームを終わらせてやる」「早く教えろ」などと声が挙がっている。
早まりすぎじゃないか?先急ぎ過ぎると酷い目を見るぞ!などと内心で思いながら中心に立つ男の話を聞く、
「じゃあ、まずパーティを組んでくれ、できれば5人ぐらいがいい」
みんなパーティを組みはじめたが、僕は他人とはあまり関わりたくないので組まずにいた。
「明日8時にここに集まってくれ、それじゃあ解散」
その夜、森から帰ってきた僕は貯まったgoldでアイテムを買い込んで宿に泊まった。
翌朝、昨日の広場に行ったら、昨日、中心に立っていた人物に声をかけられ、
「君はパーティ組んでないから戦いに参加しなくてもいいよ」と言われたので、
「一人でもいた方がちょっとはマシになるだろ」と言い返したところ、「そうか」と何かをあきらめる感じだった。
ボスの部屋に付くと、そのまま扉を開き、ボス部屋に突入した。いきなり《Diabrsum》と文字が表れた「ディアブローサム?」ボス名だろうと思った。ボスの周りには《デァラッシュゴブリン》というモンスターが大量にいた。みんな一斉に走りだした。ボスへのダメージは1ドットぐらいずつ与えている。しかし、ボスのHPをイエローゾーンまで追い込んだときだった。突然ボスが砲口をあげ体は赤色が少し混ざった色になり、大きくなりはじめた。
一人でボスにかかっていく者がいたが、爪で振り落とされ、HPがいっきに減り0になったとたん光に包まれ四散した。それを見ていたみんなが一気に固まり、一歩も動かなくなった。
それじゃボスわ倒すことができねえじゃねぇかと思いながら僕だけ、たった一人で戦闘モードに入り、ボスに向かった。
剣を振るたびに桜の花びらが大量に出てくる、そう、、、みんなとは異なる属性は桜 つまり、僕のこと、僕はAS5回斬撃の《エクス・レボリューション》を放ってボスのHPがレッドゾーンに入った、それを見てみんなも動き始め、攻撃をはじめた。
そして僕は最後の一撃を放った。
ボス《ディアブローサム》は光に包まれ四散していった。
僕はアイテム欄を開き、ボス報酬のアイテムを確認した一つは《レジェンドライト・レーザーコート》もう一つは《オーロラワイト・レーザーコート》があり、僕は《レジェンドライト・レーザーコート》に設定した。
そして一人の男性が
「異なる属性ってあんたのことか?」と聞いてきたので「多分」と曖昧な返事を返した。そのあと、
「白銀や」
「白桜や」
「白銀の白桜や」
と盛り上がったので、面倒くさいことに巻き込まれる前に次の層に上がっていった。
翌日からは、パーティとギルド誘いが増えていき断るがしつこく来るし、さらには尾行も増えてきた。
これからどうなるやら