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遺書ではない

作者: 大森ギンガ
掲載日:2026/02/26

この文章を見ているということは、私はもうこの世にはいないでしょう。

先に旅立つことをお許しください。


たいていの人間は、死というものに暗い感情を持っていますが、私にとってそれはまったくの逆の考えです。


これから書くことは遺書というよりは、私にとっての「答え合わせ」のようなものです。


私はずっと生きる理由を探していました。

まず最初に、人生で何かを成し遂げること、誰かに認めてもらえること、優しい人間であり続けること。


ですがそれは、私にとって所詮綺麗事にすぎず、「ちゃんとした人」になるためのフローチャートにしか思えなかったのです。


世のため人のため、そのために身を削る必要はないと気づいてしまいました。


人生は、希望を持って生きるのではなく、死ぬまでの長い暇つぶしにすぎないのです。

ならこの長すぎる暇つぶしは早めに終わらせてしまえばいいのです。


死に恐れはないです。この静かさに安堵しています。


どうか悲しまないでください、なんて言いません。

その感情もまた生きている証なのですから。


ただ一つ願いがあるとするなら、私を思い出した時、悲しい気持ちにならないください。

少しだけ笑ってくれたら嬉しいです。


それでは行ってきます。

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