表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
捜鷹記  作者: 檻の熊さん
1/34

病を得て挫折したこと

鷹にまつわる個人的なこと、エッセイ・随筆です。

 この小説はエッセイです。あらかじめ断っておくなら、「なろう小説」にありがちな「えたる」という結末になる事が約束された作品です。なぜならば、書いている本人が、病気によって、いつまで生きているのか、いつ死ぬのか、よく分からない所まで来てしまっているからです。病気の性質上、ゆっくり弱って死んでいく結末はありうるし、あらかじめ「ごあいさつ」を済ませてから退場する事はあり得るのですが、致命的な問題について自覚症状に乏しく、なんといつも通り寝てしまっただけで「朝に成ったら死んでいた」、そういう終わり方が当たり前にある病気だと医者から言われております。

 私の病気は、いわゆる難病法にある指定難病で「皮膚筋炎」と言われているものです。これには幾つかがあって、私のそれは「抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎」が正式な診断名になります。この抗体の種類によって、治療経過が変わったりするそうですが、一万人に一人くらい見付かる皮膚筋炎の中で、割と数の多いタイプになると聞いております。

 呼び名を変えると、分かり易い方もいるかもしれません。皮膚筋炎というのは「膠原病」の一種で、「自己免疫性疾患」です。「リウマチ」は、有名な膠原病です。この仲間が皮膚筋炎です。医師が比較的遭遇する頻度の多い膠原病の中に、私の「皮膚筋炎」は入っております。

 病気の性質上、アルコールや煙草の摂りすぎで体を駄目にしていったという疾病とは異なり、原因に当たる行為が「ない」「わからない」という疾病です。具体的には、血液検査を行っても一般的なパラメーターは全て正常値を示します。「具合が悪い」と患者は言っている訳ですが、何処の病院に行っても血液検査の数値は「正常範囲」、なんなら、肝機能の異常を示す数値がわずかに高いとか、糖尿病の気があるとか、直接病気と関係の無い異常で引っかかった所為で診断が遅れ、そっちの治療を受けて数ヶ月~数年もの時間を費やして、状況が改善せず/なまじ改善してしまい、診断が遅れてよろしくない状況に成ってから膠原病の診断ができる病院に紹介されて、「ようやく診断」というのが、「よくあるパターン」になる。そういう疾病です。私の場合も、診断される前に直近だけで2件の病院にかかり、「異常なし」とされていました。3件目に、知り合いの伝手で大学病院にかかる事に成りまして、そこで初めて膠原病の専門医資格を持っている医師の診察を受けた所、顔や手に現れている症状は典型的な物であったそうで、実際の検査には時間を要しましたが、「秒で診断」という顛末に成りました。そのくらい、膠原病の診断が出来る医師というのは、稀少なことがあるのだそうです。かなり地域差のある問題なのだと(医者が居ない地域がある)、私の診察をした医師も言っておりました。

 いえ、入院した時期というのは2025年の2月6日のことで、折しも猟期の真っ最中、鷹と共にフィールドで果てるか、自宅で果てた後に鷹だけが残されるのか、そんな状況下で私の病気は見付かったのです。

 ビフォーとアフター、これはアフターの話です。

 ブログ記事でダラダラと書いていた事があるのですが、思うところありまして、ちょっと読む人がいるとも思わないのですが、こちらの方に少し脚色なんかを加えながら「まとめて」、何か残しておこうと思ったのです。

 実態は、ただの闘病日記に成ってしまうんでしょうね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ