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天魔の王  作者: たちさか
6/10

地球(いせかい)

友人から、話すときは開けた方がいい(語彙力)と言われたので、なおしました。


「ソラ、ご飯出来たわよ。」


「今行くよー」


ソラは時計を見ると6時半になっていた。


(もう30分経ったのか)


ソラは食卓に向かった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

6人は使えるだろうテーブルの上に2人分のご飯が置かれてあった。


「「いただきます」」

(特に喋ることもない、普通の食卓だ。強いて言えば肉じゃがが他と比べて圧倒的にうまいことくらい。

でもこれは我が家ではごく普通なこと。父さんがまだ帰ってきていないのもいつも通り。)


「そういえばソラ、アートちゃんが,まだ家に帰ってないってアートちゃんの奥様から聞いたんだけど、あんたは何か知ってる?」


「ん?知らないよ」


もちろん嘘である、むしろ一番知っている存在である。


「そう、ならいいんだけど、怖いわねえ、誘拐かしら。最近怖い事件ばっか起こってるわ」


「怖い事件?」


「あんたが倒れたことよ、お母さんからしたら怖い事件なのよ」


「へー」


目線を外し、下を見ながらソラは言った。


「フフ」


それを見て母親は微笑をした。



「ごちそうさまでした」


ソラは皿をキッチンの横の手洗い場に置き、そそくさと部屋に戻っていった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(うむ、どうしたものか。今日の夜にフェロイン協会とやらに侵入してみようか)


ソラには現在そこまで睡眠をする必要がなかった。

なぜなら睡眠という行為を加速させ脳の疲労を一瞬で消し去っているからだ。


(いや、今日はやめよう、もう魔力がカツカツ過ぎる)


(今日は作戦を練る、と言っても、すべてが情報不足、うんまた明日にしよう)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ふぅ、喉が渇いた」


朝日が昇り始めたとき、ソラは言った。


「どんな能力を使おうとも喉の渇きだけは対策のしようがない」

(脳の回復とかは運が良くて出来ただけで、他もうまくいくとは限らない、今の時代、生物学が発展しているのだから、喉が渇くメカニズムについて勉強すればいいのかもしれない、けど今、さらにやることを増やすのなんていやだ)


それにソラは専門書にトラウマがあった。

少し前に"中等生にもわかる数学"的な本を見たときと途中までは理解できた。だがその後にさも当たり前のようによく分からないことを言ってくるのだ。もちろんソラは自分の基礎不足であることは分かっている、というか自分が悪いとしか思えず自己否定の方向に向かってしまう、それ故ソラは専門書がトラウマなのだ。

そんなこんのなで居間に行き、コップを取り、冷蔵庫の中にある麦茶のペットボトルを取り、それを注いだ。


「うん、やはり美味い」

(夏に最も美味い飲み物を聞かれたら、僕は真っ先にこれを選ぶだろう)


ガチャ

ソラは麦茶を飲んでいると後ろから扉の開くがした。


「おはよー」


「おはよう,..え?」


母親は普段起こらないことが起きたせいか一瞬思考が止まった。


「今日って早く行かなきゃなの?」

「そういうのは早く」


「いや別にそう言うのではなくて、なぜか早起きしたんだよね」


「なんだそうなの。でもあんたが早起きするなんて珍しいわね」


「あーそうだね、じゃあ一旦部屋戻るわ」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(その後朝飯を食べ、準備などをして、僕は1人で学園に向かっている。

アートも先週まではこんな感じだったのだろうな)


(普段喋っているため、20分くらいかかるのが今日は10分程度で着いてしまった、だが体感的時間は普段より長かった気がする)


ガララララララ


「お、今日は早いな、おはよう」


ジーオットがいち早くに扉を開けるソラを気づき挨拶をした。


「いつも一緒にいるアートはどうしたんだ?」


「実は、今日朝早くにアートのお母さんから僕のお母さんに連絡が来たらしいんだ、その内容、が、アートが、失踪、したって話なんだ」


「え?」


「そして、だから1人できたんだ。でも、あいつはきっと無事だって、だから、僕は、あいつを信じている、けど、あいつの言葉を出される度に、脳裏によぎるんだ、もし、あいつが嫌な目にあってたらどうしようって、だからお願いだ、あいつの話はしないでくれ」


「あ、あぁ、すまんかった」


ソラは目から水を出して、経験を元に最高の演技をした。

ソラは正直アートで悲しみはしなかった。

なぜなら少なくとも現在の安全は確定しているからだ。

それに、アートの全ての状況はソラが分かっている、

ソラは詮索される方が面倒くさいので、演技をしてできる限り聞かれないようにしているのだ。


「あ、そうそう、七つの美徳って知ってる?」


「なにそれ?1度も聞いたことがないな」


「だよな、ありがとう」


それから、ソラはその日の準備を始めた。


ガララララララ


準備をしている最中、ソラは普段全く気をとめない人物に興味を持った。


「あいつならわかるか?」


ソラが目を向けた人物は、全ての教科満点の優等生で運動神経も抜群、白髪で黒色の目、高身長で顔も整っている、女子からの人気も高い。

名前はレーション・ベリビッド、このクラスにいて知らないことはほぼないだろう。


(あいつは僕と違って文学系もできる、博識なのだろうから、もしかしたら知っているかもしれない)


だがひとつ問題があった。

それは周りを衛星のように常に付き纏っている者共だ。

アンヴィルが環境的要因であんな威厳になったように、環境的要因というのは重要だ、ソラの場合はそれのせいで、コミュ障になっている。


[レーションであってるよな、少し話があるんだがいいかい?]

妄想ならそんなこと何度でも言える


(覚悟を決めろ)


しかし現実は。


「え、あ、あの」


「ん?」 「なんですか?」 「誰?」


(まずい、周りの女子からの言葉が痛い)


「えっと、レーションさんに聞きたいことがありまして」


「私にですか?」


「ああ、はい」


「なんだい?」


「えっと、少しここだと」

(もしここで、七つの美徳って言ってクソ痛い厨二病って思われたらどうすんねん)


「私だけに言いたいのか、わかった、じゃあ廊下にでも移動しようか」


「うっす」



「で、私に何の用ですか?」


「文学も得意なあなたに聞きたいんですけど、七つの美徳って知ってますか?」


「ッ!」

「君、昼休みの時体育館裏に来てくれ」


「え?あ、はい」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(レーション、おそらくあいつは魔術を使える、理由は1つしかないがそれは確信できるものだ。

その理由とはあいつは僕の第3階梯魔術『真偽判定』にかからなかったからだ)


真偽判定、この能力は相手の言っていることが嘘か誠か判定する能力、普通にチートだが、魔力を持っているものにはそれが妨害されて、判定できなくなる。

この性質を使うことにより、相手が魔術を使えるかの判別が可能。ただ相手に魔力があることは判別可能だが、相手に魔力がないかの判定が可能かというと確実にできるとは言えない。なぜなら相手の魔術に対する理解が強ければその妨害を自分自身の意志の元外すことができるからだ。


(素人かあえて妨害を外していない上級者か)

「にしても遅いな、新手のいじめか?」


「おーい、遅くなってごめん、友達を巻くのが大変で」


「人気者は大変ですね」


「それで、七つの美徳についてなんだk」


「君はその単語をどこで知った?」


「その事なのだけど、まず確認だ、君、魔術使えるだろ」


「!?なぜそのことを?」


「話せばわかりますよ」


「そう、なのか」


「そしてこちらも魔術を使うことが出来る人間でさ、訳あって、七つの美徳という言葉について調べているんですよ」

「それで、反応を見た感じ知ってるっぽいですけど、それはなんなのですか?」


「こちらも質問だ、それについてどこで聞いた?そしてそれを何に使うつもりだ?」


(まあ、そりゃ聞かれるよな)

「正直に話すと、うちのクラスにアートっていますよね」


「ああ、あの金髪でいつも君と一緒にいる人か」


「その人は先生は誘拐されたと、説明してたが、実際は訳あって僕が管理しているのです」


「管理?」

レーションは少し睨みながら言った。


「言い方のせいで悪いように聞こえるかもだけど、言い方を変えれば生かしている状態にしていると言うべきですね」


「生かす?」


「この前アートがあるものに即死の状態にされた、僕はその状態が続くとまずいと考えたから、アートをその時の状態に固定した」

「本来なら回復魔術を使いたかったけど、回復魔術が使えなくなるという魔術を使われてしまった」

「そして、その物に尋問をして、それを直す方法を質問したら、七つの美徳とだけを言い残して死にました」


「それが確証であるという理由は?」


「制約を破った時破った者に何が起こるか知ってますか?」


「死ぬ?」


「その通り、まあ、言ってしまえばあの人は死んだのではない、制約を破り神に殺されたのだ、そしてそれが何を意味するか、そのアヴィリティの対策手段を言ったということ」


「固定というのはどうやったんだ?」


「僕の能力の1部としか言えません、今見せてあげましょうか?」


(とりあえず信じてみるか、それに七つの美徳を教えて何か問題になることは無さそうだし)


「次はあなたの番です」


「分かりましたよ」

「まず七つの美徳は3つの対神徳と4つの枢要徳に分けれて。

3つの対神徳は『博愛』『希望』『信仰』

4つの枢要徳は『知恵』『正義』『勇気』『節制』

対神徳ていうのは、神に対して、枢要徳は人間に対して。

よく7つの大罪の対として語られているけど、別に一対一対応しているわけじゃない、まあそれくらいかな」


「七つの大罪というのはなんですか?」


「えーっと確か『傲慢』『強欲』『嫉妬』『憤怒』『色欲』『暴食』『怠惰』だっけな」


ソラはそれを聞いて、1つの喜びと、それを凌駕する1つの圧倒的な絶望を感じた。


(地族のボスである大地の王は暴食、空族のボスである天空の王は強欲、そしてナイドは嫉妬。すべてに共通点がある。

つまりここから導かれる答えは、

あいつらのような化け物はあと4体存在する可能性がある)


「それに関する詳しい文献はありますか?」


「ないよ、恐らくこの世界には」


「つまりそれは伝承ですか?」


「いや」


「じゃあ、その情報はどこn」


「地球」


「は?」


「地球というこことは全く違う惑星のものだよ」

宗教詳しくないんで、基本wiki参照で作ってます。

読みにくかったら何か指摘ください。

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