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天魔の王  作者: たちさか
2/5

始まり

脳内設定だけだと一瞬で終わりそう。

「...アンヴィル...お前」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ネイタール国、歴史は長く約1800年前から現在までずっと同じ王朝が支配している。

支配とは言った物だが、徴兵が義務づけられているだけでそれ以外は平民であろうと政治に参加できたり、自由に商売できるなど、周りと比べるととても自由な国で、永世中立国でどこの勢力にも属さない。島国で人口は1000万人、面積は41万km²程度だ。またベント州はこの国に属する地域だ。


ソラが目を覚ますと病室にいた、そこには泣いている女性がいた。

肩に掛かっている程度の短めの金髪、緑色の目の下には隈がある。


「ソ、ラ目を開、け、てる!」


「やっと起きたのね!私がどれだけ心配したか分かってる?」


「ああ、君は」



「アートか久しぶり」


アート、本名はアート・フリーデン。ソラとは昔からの友達である。


「久しぶりね、こうやって喋るのは本当に」


アートは自分の顔についている涙を手でこすった。


「7日前からいきなり学校来なくなって、そしたら倒れて、意識がなくないって言うもんだから、本当に心配してたのよ」


「その目の隈、もしかしてあんまり寝れてない?大丈夫?」


「7日間眠ってたやつにだけは心配されたくはないわ」


「そっか、七日か...」


だれにも聞こえないような声でソラは言った。


「そういえば明日から学園には来れるの?」


「ああ、いけると思うよ」


「そう」


アートは嬉しそうに言った。


「でも無理はしないでね」


「うん」

(アートはやさしいな)


ソラは窓から外の景色を見てみた。

そこはソラが育った町があってなにも変わっていなかった。

だがソラには過去とは違うように見えた。


(これが魔力か、実際に感じてみると全然違うな、これだけ魔力がはびこっているということは、魔術やアヴィリティを使えるやつが他にも居たんだろうな)


魔術、そしてアヴィリティこれは両方とも魔力を使うことによってできる攻撃や支援のことである。

では魔術とアヴィリティこれはなにが違うのか、簡単にいってしまえアヴィリティは与えられた力。

魔術は魔力の持つ物なら理論上誰でもすべてをの魔術を使うことが可能だ。だがアヴィリティは神などの上位存在(なおかつての大戦の女神は別に神ではない)に与えられた力で魔術と比べると圧倒的に強い、だが根本をたどると魔術であるため、神聖魔術とも言われている。そして驚くべきことにアヴィリティは条件によっては譲渡も可能である。

1つ目 与えた存在ががその者だけに渡したか。

2つ目 お互いのことを信頼しているか。

3つ目 相手が魔力を持っているか。

4つ目 譲渡する側に渡す意思がある。

5つ目 アヴィリティを渡されたときの制約をこなすことができるか。

1つ目は例えばある個人に対して渡した術式、ある血族に対して渡した魔術。このようなものはだれにでも譲渡できるわけではない。

2つ目は説明をするまでもないだろう。

3つ目、これも魔力がなければ魔術を発動できないのだからこれも当然。

4つ目もまあ当たり前だろう。

5つ目、もちろんアヴィリティは神などから渡されたときに制約を結ぶことがある。例えば透明化的な能力を神などからもらったとして、その能力が神などから、戦闘にしか役立てるなと言われたとき。戦闘として使うという物ならば譲渡可能だがそれ以外、例えばのぞきを目的にした物だと譲渡は不可能である。

3つ目と似ているが制約をこなす意思があっても魔力が少なすぎてそのアヴィリティを使うのが困難であるときも譲渡不可能だ。



「あ、そうだ、この七日間のうちに何かおかしなことが起きたりはしてないよね」


「なにも、特に変化は起きてないけど、どうしたの?」


「いや、なにも起きていないならいいのだけど...」


「あんたが無事であることも分かったしもう帰るわ、後これちゃんと食べなさいよ」


といって果物と沢山の手紙が入ったバスケットを渡してアートは帰って行った。


「手紙か...多分あれだな、見た感じクラスメイトの人数分くらいあるから、無理矢理そういうの書かせる、あれか」


ソラはそれらを見てみると、仲のいい人は何行にも渡って書かれているが、手紙の9割5分以上は適当な一言書かれただけだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

しばらくして、ドアが開いた


「「ソラッ!」」


と二人の男女が叫んだ。


「か、母さん父さん、久しぶり」


「お前いきなり意識失いやがって、母さんを泣かせるなんて次やったら許さないからな」


「無事で良かった、もしもう戻らないなんてことにならなくて、本当によかった」


父は真っ黒色な髪と目、母は焦げ茶色の髪に彩度の低い赤色のした目をしている。


「もう大丈夫だよ、特に気持ち悪かったりとかそういうのがあるわけでもないし」

「学園はどうするつもりだ?」


父が聞いた


「ああ、もう明日からいくつもりだけど」


「そうか、あまり無理はするなよ」


「そうよ、今は大丈夫でもいきなり倒れる可能性だってあるんだからね」


両親は心配であっただろうが、否定はしなかった。

おそらくソラの横においてあった手紙がクラスメイトからのものだと考え、勝手にソラは早く学園に行きたいのだと、勘違いしたのだろう。

その後退院の手続き等を済ませてソラは帰宅した。


「この部屋本当に久しぶりだ」


手続きとか病室にあった物を運んでいたらもう0時を回っていた。


「準備しないとな」


そう呟きソラは筆記用具やファイル、7日前の課題をリュックに詰め込んだ。

そして久しぶりの風呂を済ませ、パジャマに着替え、ベットの前に来た。


「...」


アンヴィルとは融合が始まったときから話せていない。融合はあくまでアンヴィルの今までの人生体験を鑑賞したような物。あれからアンヴィルがどうなったかは分からない。もう一度このベットで眠れば会うことができるのだろうか。

もう居るのか分からない、そんな物を見つけようとするなど無謀だ。けどいつか必ず...。

ソラはそんなことを考えベットで眠った。

ガチで思うんだけど、あまり仲良くない人に向かって手紙書くときって、なんて書くのが最善手なのだろうか。

読みにくかったら何か指摘ください。

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