旧友
「はあ、本当になんなんだ」
少女は暗い路地裏で深くため息をした。
こうなったのは約4時間前のこと。
「な、何だコレー」
普段出せないような高い声で、彼女は叫んだ。
ベットの上にはストレートな白髪の長髪、身長も体格も変わっているはずなのに、服はぴったりのサイズだった、胸はかなり大きかった、下半身は、まあ察しの通りだ。
(え?まじ?女体化?でもなんでこのタイミングで?別に転生した瞬間からでいいじゃん。
いやそんなこと考えている場合か)
リーブは日本出身で結構オタクであったため異世界については詳しいのだが。
想像していた中世ヨーロッパな感じでは無く、普通に技術力や文化もほぼほぼ近世で思っていた異世界とは違って悲しんでいた。初めての異世界っぽい事がリーブを襲い今まで以上に困惑していた。
「起きてー、朝だよー」
「まずい!」
リーブは即座に布団の中に入っていった。
「リーブ?起きてるー?入るわよー」
母親は電気を付け部屋に入ってきた。
「こんなのばれたら、追い出されるかも」
「ほら、布団にくるまってないで」
そう言って母親が布団を取り上げた。
「母さん、落ち着いて聞いt…」
「何を落ち着いて聞けばいいの。
もう朝よ、あんたもっと早く起きないと遅刻するわよ」
「え?...それだけ?てか遅刻って何に、今日は夏休み…」
「何って、あんた昨日散々ジーオット君とデートするって自慢してたじゃない」
「えぇー!?」
超大声で叫んだ。
(何で、私が、あいつと。確かに仲は良かったけど、そんな馬鹿な)
リーブは明るくなった部屋をよく見て見ると自分の部屋の見た目がかわいらしくなっていた。
(今日の夢と言い最近は変なことばっかだ)
そんなことを考えていると後ろから4人の男がでてきた。
「おい、嬢ちゃん。少女がこんな暗い場所に1人でいると悪い大人に捕まっちまうぜ」
「「「ひひひひひ」」」
(不味い、男4人に囲われた、いや私の身体能力なr...
いやこれは男の時でも、でも一か八か、逃げる!)
「おいどこに行くんだよ」
「クソ、離せ!」
(力が強い...このままだとやばい)
「お前みたいな奴は高く売れそうだ、でも味見もしてえけどな」
「売る?人身売買は犯罪だぞ」
「ああ、そうかもな!」
そう言って男はボタンを外していった。
「やめろ、離せ、お前らなんかで。
落ち着け、売るなら処女の方が高いだろ、常識的に考えて」
(童貞より先に処女を失うなんて嫌だ)
「そうかもな。
反抗的で可愛らしい娘だ、売るのがもったいねえ、でもこんな暗い場所に居たてめえが悪い。お前らも後でやっていいぞ」
「...」
反応がない、可愛い娘とやらせてもらえるなんて聞いたら、こんな奴らの部下は喜んで止まないだろう、普通は。
「お前らどうしt...
なんだてめえ」
倒れた男3人を重ねて椅子のようにして座っていた男が1人そこに居た。
「今の時代存在するんだね、こういう事する奴」
「男に用はねぇ、死ねぇ!」
懐にしまってあった、ナイフを取り出し男は攻撃をしてきた。
ソラはそれをしっかり避ける、何度も。
「思ったより強いな...」
そう呟き、相手の腹を強打する。
あくまで思ったより、だからだろう。
「グハァッ...」
男はぶっ倒れた。死んではないだろう。
「えっと、大丈夫?」
「え、えーと。ソラ君?」
「脚震えてるけど、まぁそりゃ怖いよね。強姦とか、今の時代あるんだねああいうの」
「あぁ、うん、そうだね...」
(ソラ君?彼は運動神経はそこまで良いようには見えなかった)
「まあ言いたいことはいっぱいあるんだけどさ、ここじゃ誰に聞かれるか分からないから少し移動しようか」
「は、はい」
(この体中の震えどうして収まらないんだ。彼に恐怖をしている?
いや恩人にそんなこと、いや違うこれは...)
「あと服直しておいてね」
「え?あ!」
リーブは緩くなっているように見えるブラジャーが丸見えの状態で倒れていた。
リーブは顔を赤らめ外れていたボタンなどを直した。
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街から少し離れた縁側で2人の男女が歩く。
(ソラ君彼は何なんださっきから一言も喋らないし)
「ホラー映画とか怖がってたくせに強いんですね」
「ああ、あれはリアリティがなさ過ぎて、別に言い訳とかではなく」
「じゃあリアルな化け物なら大丈夫と?」
「ビジュアルによるよね。透明な羽が生えてる奴とか土の化け物とかなら大丈夫だと思うよ」
「私は漫画を良く見ますがそんな化け物見たことないですね...」
「そういえば、髪綺麗だね、伸ばしてるの?」
(ナンパ?)
「え?まあ、そうなんじゃないですかね」
「なんで疑問的な感じ?
さてと。まあここならもう大丈夫かな。聞きたいことがあるんだ」
「ん?何ですか?」
「リーブさん、君の性別はなんだい?」
「え?」
リーブはてっきりしょうも無い、さっきまでみたいな感じの質問だと思っていた。
しかし今その質問は、リーブにとっては恐怖であり、希望であった。
「ああ、今のでお願い」
「えーっと、女ですけど」
(今の?やっぱり私が男であることを知っているのか)
「へぇ」
「なぜ今性別を聞くのですか?」
「いや、念のためにね」
ソラはちょっとだけ下にある実ったたわわを見て言った。
「他の女性にその目線は駄目ですよ」
「はい、分かりました。
僕の古い友達と君の顔が似ているからさ、一応確認しておいたんだ」
「そうですか、私がその女性と違くてすみません」
「あ、男だよ」
「そうですか、すみません。え?」
「結構華奢で髪も長いんだよね。聞き方が悪かったよね。」
「いや、私も早とちりを...」
数秒の沈黙が流れソラが立ち止まりいきなり口を開いた。
「で?その見た目は何が起きたの?」
「そのって?
まさか、やっぱり分かってる?」
「普段そこまで仲良くもない奴がいきなり自分の性別を確認するところで気づいてほしいものだけど。
分かってるよ」
「私をこうした張本人では?」
「ないよ、僕にはできない」
「ふぅ…
...よがっだー」
膝から落ち、正座の形に落ち着いた、マジで安心したのだろう。
「自分が変なのかと思ったよ、でも、なんで君は覚えてるんだい」
「さあ?でも君がそんなのになった原因いや、分からないな」
「まあこんな奇怪なこと分からないのが普通です...ぇ?」
「いきなりだけど少し頭触っても良いですか?」
(多分解除できないけどかけられている魔術構築を見ておいて損はないしな)
「え?」
(いくら元男とはいえやはり怖い物はあるのか?)
「...なんだ?今の」
ソラは少し上を向き少し呟く。
「まあいいか」
「まっ...」
「失礼しま...」
「何、あの化け物」
「化けも...?!」
後ろにはキメラのような物が居た。
羽の生えたでかいライオンだ。爪は人くらいなら貫けるだろう。
それは既に片腕をあげていた。
読みにくかったら何か指摘ください。
ソラ君は中一ですよ...仕方ないんですよ、こんな格好つけたことをしても。
なぜソラくんが、3人の男の上に座っていたのか、みんなやりたくなるでしょ、純粋な男の子なら。




