既視感
クソほど遅くなってすみません
(イヤッ!)
色とりどりの花の咲く、森を後ろに薪を持った少年は街へと、ゆっくりと歩く。
町があったであろう場所を後ろに、そして森があったであろう場所に向かって少年は逃げるように走る。
そんな真逆相容れない真逆の情景、今認知しているのはどちらなのか。
知らない人物に知らない情景、知らない友情。
夢とは分からない物だ、自分が作る世界のはずなのに。
(逃げなきゃ、いや街に、でも母さんは、嫌だ!やめてくれ!)
「やめてくれ!」
真夜中にしてはうるさすぎる音を発し、少女は起き上がる。
「はぁ、はぁ...」
「夢か…どんな夢だったんだっけ」
白髪の少女は、そう呟き目を閉じた。
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(何だろうこの気持ち)
食卓テーブルのうえで紅茶を注ぎながらソラは思う。
(いや、理由は分かる。やらなきゃいけないことを出来て無いからだ。別にそれは夏休みの課題とかそう言うのでは無い。本当にこういうところ直さないとな、今日は朝に少し回ってみるか)
ソラはカーテンの方を見ると思う。
(こんな時間ランニングしてるスポーツマンしかいないか)
ガチャ
ドアの開く音がソラの後ろからした。
「おはよう、あんた今日も早いね」
「まあ、朝早く起きて紅茶を飲むというのが最近のルーティンだから」
そう言って、紅茶をふーふする。
「そう、それであなたに伝えなきゃいけないことがあるの」
「伝えること?」
(なんだ?母さんが悲しそうな顔するのなんて珍しい)
「あのね、アートちゃんが失踪したじゃない」
「そ、そうだね」
マグカップを震わせソラは返事をした。
「そのね、アートちゃんの痕跡は警察の手に掛かっても見つけられていないそうなの」
「う、うん」
ソラは紅茶を口に含む。
「アートちゃんの親がアートちゃんの葬式をあげるって言うの、これは伝えておかなきゃ駄目かなって」
「ブフゥー、ゴホッ、ゴホッ」
ソラは思わず紅茶を吹き出した。
「そりゃ驚くわよね」
「え?...いやいや驚くも何も早すぎるよ。ちょっと待って、アートならきっと生きてるって、まだ数日しか経ってないのにそれは判断が早すぎるよ」
「それは、そうかもしれないけど」
「せめてそう、あと1ヶ月は待って」
「そうよね、きっとまだ生きてるわよね、アートちゃんの両親にもそう頼んでみるわ」
(正直母さんや、アートの親がそんなに心配とか、死んだとかって考えるのも分からないことはない。
なぜならこの国において数日の失踪それは死を意味する。
十中八九連合、もしくはそれ以外の魔術関連の組織からの誘拐であろう。
にしても不味いことになった)
床は紅茶でいっぱいだ。
(でもそんな当て無いよな、どうやって探せば...て待って、フォースくんに聞いて無くね?)
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「と言うわけでフォース君、単刀直入にこの紙に書かれた7つの名称に見覚えはないかい?」
「見覚えね、それより前に。何だ服装は」
「何が?」
フォースは若干引いていた。
「何がって、初めて会ったときもそうだが何だそのファッションセンスは、私はもうかなりの年だが少なくともそれが今流行のファッションじゃないことだけはわかる。
あと、上の服はズボンにしまうな」
ソラは昔の先生の言葉、服(体育の時の)はズボンにしまえ。という言葉に従いすぎていた。
いや、それだけではないだろう、普通にソラはファッションセンスが終わっていた。
今はそれなりに暑いためまだマシだが、冬とかになるとパーカーとかをズボンにしまったりする。センスというかもうなんかそう言う次元の話しではないだろう。
あと、普通にダサい。真昼まであるのに、紺、しかも謎の英文字。
「正直今はそんなの良いでしょ、見覚え、聞き覚えない?」
ソラは、ズボンから服を取り出しながら言った。
「ない、というか厳密に言えば知らないかもしれない」
「かも?」
「魔術師はこの国だけで毎年数百人も増える、アヴィリティ持ちも弱いアヴィリティも含め10人前後は増える。つまり数百とアヴィリティの名前があるわけだ。しかも連合は国際的組織で全世界含めると最低でも5000はいてもおかしくない、だから連合ではアヴィリティの種類によってグループに分けてるんだ、だから具体的な名称に見覚えはあまりない」
「...」
「まあ、そりゃ知らないよね、じゃあまた」
「『空間操作』」
ソラは透明化をして帰ろうとしていた。ソラはもう連合と同盟組織の人間であるため、正式に顔合わせをしても問題はないのだが、ソラはまだそれを知らない様子。
そしてソラは悲しそうな顔をした。
「あ、そうだ、これ」
フォースは少しの紙達をソラに渡した。
「これは?」
「前にお前が言ってた巨人族って奴についてだ。
人間よりも巨体である人間の特徴を持つ生物についてだ。
今回のも調べておく、だからそう悲しむな」
ソラは目か少量の水を出した。顔の様子から涙をさっきから我慢していたのだろう。
慣れた手つきでそれを拭い、ソラは言った。
「...フォース、お前って思ったよりも良い奴なんだな」
「思ったよりって何だ」
「本当にありがとう、じゃあまた今度に」
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太陽が真上に登り始めたこと、ソラは街中に居た。
「なるほどね」
(巨体な体を持つ種族についてビズーニャ帝国を含む、主に北東部を主に生きているらしい…
そして僕がいちばん気になったことは、この帝国の連合とどう考えても仲良くないことだ、なるほど、連合の中にもきっと派閥があるのだろう)
(ヴァーガンさんとかにも一応聞いとくか。あの人は研究熱心だしわんちゃん知ってそう)
「お、ソラ。この前ぶりだな」
「ん?ああジーオット、この前ぶりだね。今日はその女性とデートかい?…君って他に女が居なかったっけ?浮気か?」
ジーオットの横には白髪ショート、黒目の美少女がいた
「浮気?俺はリーブ以外と付き合ったことが無いが?」
「あれ?そうだっけ...っては?
え?リーブ?ラストネームを聞いても良いかな?」
(え?リーブって言ったよね、え?兄妹?いやリーブはファーストネームだから違うだろ)
「グリークだったはずだ、ていうか俺たちのクラスメイトだろ。クラスメイトでリーブを知らない事なんてあるもんなんだな」
(知ってるよ、ぶっちゃけお前らより知ってるまであるよ、ああでも確かにリーブが女だったように感じてきた。てかなんで僕は男の方を覚えているんだ)
「リーブ…?そんなに目を見開いてどうしたんだ、ちょっと痙攣してるぞ大丈夫か?」
「だ、大丈夫です。ちょ、ちょっとお手洗いに...」
少女は、そう言いどこかへ走って行った。
「はあ、あいつ今日あったときから変なんだよ、俺あいつになんかひどいことしたかな?」
「さあ、俺に聞かれても」
(ていうか問題解決しようとしたらまた新しい問題引き寄せるの何でだよ)
「じゃあ僕は帰るね...」
「ああ、そうか。じゃあな」
(ていうか、あの顔どこかで)
ソラはあの顔に少し既視感を覚えた。
読みにくかったら何か指摘ください。
ちなみに、リーブちゃんはリーブくんよりも身長高いです。
あと胸もCカップ位はあります。というかリーブくんもまだ12なので155位しかありません。リーブちゃんは162くらいはあるかな?




