馬鹿
今更ですけど投稿スピードめっちゃ遅いです。
「はぁ、疲れた」
少し赤くなった空、それに向かって歩いて行く少年。
「にしても良い物が見れた」
(昔発展していた種族は滅んだと思っていたけどまだ居たとは。これなら獣人とかそこら辺も居るかもな)
「まぁあいつとかならなんか知ってるか?」
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「やあ、数日ぶりだね」
少年が来たのは真っ白い研究室のようなところ。
「ソラか、久しぶりだな。
何のようだ?」
「あぁ。いやぁ今日のあれすごかったよね」
「あれ?最人大会のことか?私も見たがお前から見たら面白みのない戦いだろ」
「それをいったらあんたらもだろ」
「あれは全世界で放送されてるんだ。この国で行われていて、全世界に届けられている放送はどんなに面白みのないものでも見なければならないんだ。」
「それもそうだね」
「で?お前がここに来たのはあれか?三試合目のことについてか?」
「そうそう。話が早くて助かるよ。
それでフォース君、あれはあんたにはどういう風に見えた?」
「実際に見ていないから分からないが魔術は使っていないだろう、少なくともそこにあった、魔力感知器が反応していないんだ」
「何だそれ」
「4,5年前に開発された魔力に反応する装置だ」
「そのままだな。でも僕みたいに魔力を隠蔽して魔術を使ったり、隠蔽みたいな感じのアヴィリティの可能性だってあるだろう」
「別に隠蔽してくれてるならいいんだよ。それして優勝したって我々には何の不利益が無い」
「それもそっか」
「まあ僕がここに来たのはそれが理由じゃ無くてね」
「それじゃあ何しに来たんだ?」
「巨人族...肉体が人間より巨大な種族について知ってるか?」
「知らないな、そう言う人種か?」
「いや?まあ生物に関してはガチ素人だから分からないけどホモサピエンスでもヒト科でも無いと思うよ。まあ知らないなら特に用はないんだけどね」
「覚えていればそう言う種族がいるか調べておこう」
「ありがとう」
「それで話が変わるが、お前主語が変わった?」
「本当に話が変わるね。まあ最初はちょっとキャラ変えてたから。最初は敵だったわけだし」
「じゃ、もう帰るわ」
そう言ってソラは扉に向かって歩いていった。
「あ、あとそうだ、お前は会場内に居るんだよな」
「ん?うん、そうだけど」
「もし何か非常事態があったらその時はこれで連絡してくれ」
そうしてフォースは紙を渡した。
「なにこれ?暗号?ちゃんと意味のある文にしてよ、こういうの分からないから」
「?私の業務用のメールアドレスだが」
「...?メールアドレス?」
「まさかお前、携帯電話持っていないのか?」
「え?ああ母さんとかが使ってる奴ね、知ってる知ってる」
「ああそうだ、なら少し待っていろ」
「あ、うん」
10分後。
「これやるから、これで業務関連の連絡頼むぞ」
フォースは薄い板を渡した。
「こ、これはsmartphoneじゃないか」
(2年くらい前に登場した板のような携帯、中等部に入っていきなりみんな特に女子が持ち始めて流れに遅れかけていたんだ)
「なあ、これってゲームとかそう言うの入れて良い?」
目を輝かせながらソラが言った。
「ん?ああ別に問題ないが」
フォースはその目に困惑しつつも、ソラが子供であることを再確認した。
「ありがと、じゃあまた」
そう言ってソラはその場から消えた。
そしてフォースはソラって結構子供っぽいもので吊れるんじゃね?って事に気づいたのだった。
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コンコンコン。
「失礼します!」
真っ赤なカーテンの掛かった、暗黒に囲まれた空間にたった1つのロウソクがともっている。
その部屋には机に2つのソファなどがあり、机の上にはワイングラスとワインがソファには1人の男が座っていた。またカーテン付近に置かれているもう一つの机の上にはルリタマアザミが活けられていた。
そんな部屋に少しうるさい音が響いた。
「うるさいな」
「し、失礼しました」
「まあ良い、とりあえず私の向かい側に座れ」
「はい!」
「あ、あの私に何の用でしょうか」
「まあ、そんなにかしこまらないで良い。
それで本題なのだが、君はこの組織に入って変だと思ったことは無いか?」
「変ですか?」
「ああ、君の強さは私が思うに幹部級にあると私は思うのだ」
「ほ、本当ですか?」
「ああ本当だ、だけど君の上司はその才能に気づいていなくて、あまつさえ君に雑用をさせる始末。
何なら君の上司はアヴィリティ持ってないしね」
「そして君をリーダーとする、1つの部隊を作ろうと思う、どうだい?やってくれるかい?」
「や、やります、喜んで」
「じゃあこの紙に目を通しておいてね君の初任務は10日後だこれから頼んだよ」
「ありがとうございます。失礼しました」
そう言って部屋から出て行った。
「...」
「馬鹿だな」
読みにくかったら何か指摘ください。




