優しい嘘
「伽藍堂」
週2で更新中です。
是非見てください。
怪原依織
はあ…これならいっそ死んだほうがマシだったのかな…でも、お前はやり直さなきゃいけないとか言われてもう一回来たんだもんな。なんだよあのザンゲとかいうやつ。ムカつく。
一方その頃ザンゲは…
『ふう…とりあえず最初はうまくいった。あとは怪原くん次第ですね。』
「あやくん4歳の誕生日おめでとーう!」
その後も嫌々演技を続けて4年が経った。ほんとは早くこの人生を終わらせて、天国に行きたいが、この年に最初の大きな悲劇がある。
両親が死んでしまうのだ。俺は4歳の頃に親を亡くし、そのまま大人になるまで孤児院で過ごしていた。死因は不慮の事故。死因が明らかな嘘だということは4歳の俺でも分かった。未来を変えるとしたら、親を生かしてそのまま家族で生きていくってことか…?うーん…それにしてもどうやって変える…?俺は孤児院でたくさん友達もできたし、大親友もいた。もしここで未来を変えてしまったら、そいつらには会えない。やっぱ変えたくない!!!あー早く天国に行きたいよー!なんでそもそも俺なんかが人生をやり直さなきゃいけねーんだよ…!
「…やばいよね。もー!どうしよう…!」
なんだ…?何か聞こえる。
「そろそろやばいですよね…阿佐葉さんたち強いですもんね…。」
阿佐葉?何を言っているんだ…?俺たちは怪原だぞ?
「そろそろ…ここを去らないといけないですね。」
「そうだね。綾世には本当に申し訳ないけど。」
ハッ!やっぱり俺の両親は死んでなどいなかったんだ!それにしても阿佐葉?ここを立ち去る?いったい何を言っているんだ…!?
伽藍堂豆ちしき
ザンゲさんは一番最初に思いついたキャラなのに物語の最初と最後しか出てきません。怪原はほぼがらんどうには居ないですからね。