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守護神と記憶のカケラ  作者: 藍曄すず
第一章 光の魔女の恋模様
3/4

プロローグ

「第一章 光の魔女の恋模様」が始まりました!

まだ話数は決まっておりませんが長くなるかと思います。どうぞお楽しみください。

 あるところに”エールライル”という森がありました。近くには村があったのですが誰もその森には近づきません。

 何故か? 

 それは恐ろしい魔女が居たからです。目を見たら最後、魔女の魅了にかかってしまうという噂がありました。なので誰も魔女を見たことがありません。

 これはそんな魔女の恋のお話。





 森に佇む小さな小屋。

 私は今日も其処に住んでいた。いつもと変わらない日常、そう思っていたのだけれど……。

 視線の先には小さい男の子が横たわっていた。

 私はすぐさま駆け寄る。


「ねぇ大丈夫? 生きていたら返事をして。……脈はあるわね」


 ぐでっとしていて反応が無い。でも脈は微かにあった。

……どうしよう……。

 私は男の子を抱き抱えた。

 このままでは死んでしまう。助けられる命を助けないのは嫌だった。


「待ってて、今助けるから……」




「…………ぅ、ん……」

「あら、目が覚めたの?」

 

 まだ目の焦点があっていないようだったけれど、取り敢えず目が覚めたらしい。

 私はすぐさま駆け寄った。


「どう? 具合は大丈夫?」


 目の焦点が合った瞬間、少年は此方をキッと睨んできた。


「誰だ……? 僕をどうするつもり?」


……あぁ、この子は……。

 私は安心させるような笑顔を心がけながら話しかけた。


「私はシア。ここは森の中よ。貴方が倒れている所を私が連れて来たの」

「……傷が消えてる……」

「えぇ、魔法で少しね。貴方、凄い傷だったのよ? 一体どうしてこんな所に……」

 

 そう言った瞬間少年は私から目を逸らした。

「……別に」

 

 言いたくないことは私も深く追求しない。

 取り敢えず名前を聞く所から始めよう。


「貴方名前は? このままだと不便だから教えてちょうだい」

「……シュベル」

「そう、シュベル、ね。じゃあシュベル、貴方はこれからどうしたい? 家に帰る?」

「ッ……! それだけは嫌だ……!」

「それじゃあ、貴方には二つ提案するわ。孤児院に行くか此処で過ごすか。どちらが良い?」

「……」

 

 本音を言えばこのまま孤児院で幸せになってほしい。

……だけど……。


「……此処が良い。此処が一番安全だと思う」

「え? あ、あぁ、本当に此処で良いの? 孤児院に行った方が幸せになれると思うけど……」

「別に良い。孤児院に行っても変わらない」

「そう……」


 シュベルは生きる希望を無くしているように見えた。

……私の役目はこの子の光になること。そうですよね?


「これから宜しくね、シュベル」


 私とシュベルの秘密の生活が始まった。

次回の更新は遅くなりそうです。

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