プロローグ 転生
(暖かい、このまま、もう少しだけ……)
暖かい日差しの中日向ぼっこをする、寒い冬の朝に二度寝をするとはまた違った優しい暖かさに包まれている。
まだもっとここにいたいという思いとは裏腹に、もう起きる時間だといわんばかりに体が持ち上げられる。
(いやだ!もうちょっとここに……)
そう思い声を上げたところ、
「おぎゃあああ!おぎゃああああああああ!」
自分の声とは思えない、赤ん坊の声が口から発された。何かをしゃべろうとしても思うように口が動かない。
「―――――」
「―――――――――」
なんだろう、何を喋っているのだろう。日本語でないことは確かだ。自分でもわからないが、意思を伝えることはできないと察した。
(何かがおかしい……)
そう思いあたりを見渡すと、ベッドに横たわる女性、メイド服を着た女性。
どうなっているんだと思いながら自分の体を見ると、
赤ちゃんになっていた。
――――――――――
わからない。
どうして自分は赤ちゃんになっているのだろうか。
この光景を説明するには、「転生」という言葉が一番簡単になってしまう。
普段ネット小説で読むような「転生」をしたことによって、自分は赤ちゃんになったのだと。
自分の記憶が正しければ、昨日はいつも通りゲームを15時間やって布団に入って寝ていた。
いや、ここまでくれば理由は明確だ。
あまりにも不摂生過ぎたのだろう。
思えばここ最近は人生の苦しさを忘れるために、食事や睡眠などを全てすっぽかしながらゲームを一心不乱にやっていた。
1日1食、しかも栄養バランスも考えず、とりあえず腹が満たせればいいというもの。
そして極めつけは明らかに少ない睡眠時間。義務だといわんばかりにやりたくないゲームのランクマッチを回し続けるストレス。
息をするのでさえ難しいと思うぐらいに疲弊していた。
自分でも馬鹿だなぁと思い返す。
だとしてもどうしていきなり転生を?
わからない。わからないが、この状況で考えたところで無駄だ。
ならばいっそ新しい命をもらったことをラッキーと考えて、今世は前世のように命をドブに捨てずに大切に生きようじゃないか。
そう決心した。
久しぶりにネット小説にハマって、自分好みの小説を書こうと思って書き始めました。
例にもよって不定期更新で気が向いたら書きます。




