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機構のアトリエ

作者: 九頭坂本

機械仕掛けの画家がいた。

彼の描く絵は、人々から

この世で1番に美しいと言われた。

全てが計算され尽くされていた。

美しく、視えるように作られていた。

彼の絵は飛ぶように売れた。

そうして多くの人々の目を奪った。

だが、その絵はたったの1度も、

誰かの心を動かすことは無かった。

「脳を騙すだけの絵に、意味はあるのか?」

画家は悩んだ。

描いても描いても線がブレることは無い。

人間の描いた絵のような醜さが無い。

醜さが欲しい。それこそが、力だ。

画家はついに人の心を欲するようになった。

知りたかったのだ。

憎悪を、狂気を、歓喜を、絶望を、希望を。

美しい、を。


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― 新着の感想 ―
[良い点] ラストの「知りたかったのだ。憎悪を、狂気を、歓喜を、絶望を、希望を。美しい、を」が好きです。心を望んでいる時点ですでに欲しかったものは得ているようにも感じられましたが、本人はそのことに気付…
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